2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもの貧困は日本衰退の予兆である

以前、このブログで「ルポ 子どもの貧困連鎖−教育現場のSOSを追って」という本を紹介しましたが、ルポライターの鎌田慧さんの書評が日刊ゲンダイにありましたので、さらに引用させていただきたく思います。 [http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/978…

いまを生きるとはどういうことか

よく「いまを生きる」っていうじゃない。これは決して「いまさえ良ければいい」っていう意味じゃないんだぜ。「いまを生きる」ってのは、【過去に学び、いまを楽しみ、未来に繋げる】っていうことなんだ。ところが「ひきこもり」や「ニート」の人の中には【…

精神科の薬の問題

ネットニュースに気になる記事が掲載されていました。 “劣悪”精神医療と製薬会社の思惑が自殺者量産!? サイゾー 5月15日(火)17時7分配信 昨今、「日本の精神医療のあり方が、自殺者数の高止まりに繋がっているのでは?」と危惧する声が、自殺防止に取り組む…

政治や思想とFHN

この『不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』においては、政治や思想について、片寄った意見を書かないようにしようという主旨があります。なぜか?これまで多くの不登校や、ひきこもり・ニートについて“支援をする”と称する人たちが、現場で苦…

「発達障害に気づかない大人たち」を読んで

『発達障害に気づかない大人たち』 (祥伝社新書 星野仁彦 著) を読みました。発達障害とは 落ち着きに欠け衝動的な「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」、対人スキルや社会性に 問題のある「アスペルガー症候群」、読み書きなどの習得に難のある「学習障害」など…

マスコミや政治家のいうことを鵜呑みにするな!

フェイスブックにおもしろいイラストがあったので転載します。 ナイフを持った男が人を襲っている場面を、テレビカメラがとらえているというイラストだが、カメラの中をよく見ると、襲っている人が逆になっていますよね。 こういったことは、マスコミの報道…

学歴社会について

たまに不登校支援者の中に、「学歴社会は終わった。良かった良かった」みたいな意見を言う人を見ます。 あほか!! と、言いたくなりますね。(笑) 確かに、現代のように、ほとんどの若者がその気になれば大学に行ける時代だと、かつてのような大卒であるこ…

人生の優先順位

不登校の解決というのは、結局のところ2点に集約されます。 学校へ通うのか? そうではないのか? ひきこもりなら社会へ出るのか? そうではない人生を選択するのか? ただそれだけであるといえば、それだけ。 不登校なら、子どもや親にとって、いま何が一番…

『ルポ 子どもの貧困連鎖 』を読んで

『ルポ 子どもの貧困連鎖 教育現場のSOSを追って』という本があります。いま日本中を襲っている貧困問題。それも『子どもの貧困』にテーマを絞った良本です。 書いたのは共同通信の社会部、保坂 渉さんと池谷 孝司さん。 池谷孝司さんとは、ぼくが本にしたり…

バッシングだけでは事態はいい方向には行きません

人気芸人の親が生活保護を受けているということで、一時すごい話題になりました。そのあと、大阪心斎橋通り魔事件が起こりました。 心斎橋通り魔事件では、大阪府の松井一郎知事が「死にたいなら自分で死ね」という発言をしました。 それでちょっと考えまし…

ルールと呪縛

わたしたちは、いつも何かに縛られて生きています。 ルール。 常識。 男だから。 女だから。 親だから。 子どもだから。 基本的には、ルールや常識というのは“生きやすくするため”に便利な方法なんですね。 自動車は左側通行に決めましょう。と、決めてしま…

自殺はその人のせいではない

日本経済新聞の記事によると、若者の自殺が増えているそうです。 学生・生徒自殺、初の1000人超 11年、雇用悪化が影 2012/6/8 10:42 −日本経済新聞より− 政府は8日の閣議で、2012年版の「自殺対策白書」を決定した。白書では11年の学生・生徒の自殺者数が10…

『不登校・ひきこもり・ニート』の歴史

「最近の若い者は……」という言葉は、日本では平安時代から、世界では古代エジプトからあるそうですから、つまりは、すべての大人は、若者に対してこのような言葉で批判をするものであるようです。 ぼくのような人間からすれば、「最近の若者は、年々良くなっ…

親がクズだとアパートも借りらんねーんだよね

「巨椋さん知ってる? 親がクズだとアパートも借りらんねーんだよね」 と、その女の子はいったのです。 女の子といっても、もう20代の後半です。わたしは10代の頃から知っている子で、昔は不登校、そしてひきこもりとなりニート。 いまはちゃんと働いている…

嘘つき小僧の作り方

ぼくが、はじめて不登校経験者に取材をする前に、不登校経験がある人にこうアドバイスを受けました。 「おぐらさん気をつけなよ、ヤツらすっげぇ嘘つきだから」 その言葉は、少なくとも半分は当たっていましたねえ。 取材をした人は嘘つきじゃなかったんです…

生活保護問題は国家的怠慢である

ある民間人がたくさんの年収(5千万円)をもらっているのに、親が生活保護をもらっていたことが大問題になっています。国会で問題とされ、ワイドショーや週刊誌で取り上げられるほどに。 中にはは、不正受給に対する怒りにとどまらず、生活保護をもらってい…