自分の先入観・価値観を見直してみよう

●その先入観・価値観は正しいのか?

  先入観とは、前もって抱いている考え方や価値観をいいます。

 それは正しいこともあれば、間違ったこともあるかも知れません。良いこともあればそうでないこともあることでしょう。

 

 どちらにせよ、私たちが毎日生きていく上において、常に何かを判断したり感じたちするのは、すべて前もって抱いている考え方からきています。

 

 例えばニュースを目にする。そのニュースに対し「あの国からこうするに違いない」と思うでしょうし「あの人はこんな人だろう」などなど、前もって入っている知識や経験から判断するわけです。

 

 不登校・ひきこもり・ニートの人にもそれがあり、それは「自分自身にたいする先入観と価値観」「他者に対する先入観と価値観」が、どうも違うんじゃね? なんてことが少なくないように思えるのです。

 

 

●自己肯定感の低さと他者への恐れ

 これは不登校・ひきこもり・ニートの人に限らず日本人全体に言えるそうなのですが、自分に対する先入観・価値観がとても低いそうなのです。

 

 

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 上記の図によるとダントツに自分の価値を低く感じているのが日本。


 日本人の場合「謙遜」や「謙譲」と言った自分が遠慮したらいいやとか、自分を低く見せるのが美学的な考え方があるから、実際はもう少し自己肯定感・自己価値観が高いのかも知れませんが、世界トップで自己肯定感・自己価値観が低いのは間違いないようです。

 

 そしてもう一つ、日本人は「他者への遠慮」がとても高いと思えるのです。これも謙遜であり謙譲の精神ですね。

 

 

●人の価値観は全員違う

 自己肯定感が低い人、自己価値観が低い人は、他人を怖れるようになります。当然だよね、自分に自信がないんだもん。自分の意見について他人が否定したり、疑問をもっていると、自分が否定されたと思うから。

 

 ちょっとしたことや、ささいな一言で自分が否定されたと思う。

 

 これ、自己肯定感が低い人の特徴的なことで、その結果は、決してイイことないのね。

 

 他者が自分の意見を否定する。疑問を持つっていうのは至極当たり前のこと。だって自分以外全員別人で違う脳みそを持ち、それぞれ体験も経験も学習も違うわけですから。

 

 むしろ自分とまったく同じ考えの人っていないと思ったほうがいい。

 

 みんな一緒じゃなきゃいけないなんてことはない。みんなそれぞれ違っていていいのです。

 

●先入観・価値観の見直し方

 人は皆、それぞれの先入観や物事の価値観を持っています。

 

 ある人はお金がすべてだと思っているが、別の人はそう考えていない。

 

 ある人は学歴が重要だと思っているが、別の人はそう考えていない。

 

 ある人は容姿がもっとも大事と思っているが、別の人はそう考えていない。

 

 ある人は日本人はすばらしいと考え、ある人は日本人なんかダメだと思っている。

 

 そんなのは先入観にすぎないかも知れません。あなたが価値があると思っているものも、あるいはないと思っているものも、他の人はそう思っていないかも知れない。

 

 一度、すべての先入観や価値観を疑ってみること。

 

 お金がすべてだと思っていたけど、本当だろうか? とか、学歴が重要だと思っていたけど、もっと他に大切なものがあるんじゃないだろうか? とか。

 

 そうすると全然別の世界が見えてくるかも知れませんよ。

 

 

 

おぐらおさむ拝