政治や思想とFHN

この『不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』においては、政治や思想について、片寄った意見を書かないようにしようという主旨があります。

なぜか?

これまで多くの不登校や、ひきこもり・ニートについて“支援をする”と称する人たちが、現場で苦しんでいる人たち政治的思想的に片寄った発言をすることで混乱させたり、逆に苦しみを助長するような場面すらあったからです。

例えば、本来いじめを防止する役割であるはずの学校の先生が、自分の思想、もしくは自分が所属する組織の思想に反する仕事を親に持つ児童・生徒を標的にし、いじめを助長してしまうなんてことがありました。

または、公立学校という場において、先生、もしくは先生が所属する団体が応援する政治家を、授業の中で推したり、選挙中に受け持ちの生徒の家に電話をして、推薦する立候補者に投票するようにお願いするということがあったりしました。

他にも、不登校・ひきこもり・ニートの支援者が、講演やあるいはフリースクール、フリースペースの中で「いまの政治が悪いからみんな大変なのだ。次に●●党に入れましょう」などと、発言することもあります。


しかし、どこの政党を支持するかとか、思想を支持するかとかは、各人が判断するもので、公的学校や、まして不登校・ひきこもり・ニートの支援者が、支援を必要としている人に説くものではありません。

その理由は、もし支援する側と支援を受ける側と、違う政党を支持していたり、思想を支持していた場合、特に支援を受ける側のほうが立場が弱いわけですから、支援を受けるためには、支援を与える側のいいなりにならざるを得ない場合すらあるからです。

これは、医者と患者に例えればわかりやすい。

大怪我をしている患者に対して、医師が「わたしの支持する政党に一票いれてくれるのなら治療してあげますよ」

とかいう医師がいるとしたら、多くの人はその医師の良識を疑うことでしょう。


これと同じことをやる不登校・ひきこもり・ニートの支援者が少なくないのです。


よって、今後も、FHN放送局において、政治や思想について、極力「中道」路線を行きつつ、しかし、不登校・ひきこもり・ニート問題は、政治や行政、あるいは主義や思想について語っていこうと思っています。


FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)