人生の優先順位


不登校の解決というのは、結局のところ2点に集約されます。


学校へ通うのか?


そうではないのか?



ひきこもりなら

社会へ出るのか?


そうではない人生を選択するのか?



ただそれだけであるといえば、それだけ。



不登校なら、子どもや親にとって、いま何が一番優先しなければいけないかを、選択する必要がある。


何がなんでも、学校へ戻したい!


そう思うのなら、無理やりにでも、そうするかそうさせればよろしい。


学校に行くことで、その子は病気になるか自殺するかも知れませんが、自殺するより学校へ行かすのが大切なら、死んでも仕方ない。


病気や死んじゃうのが嫌なら、そうならないように、優先順位を、「何がなんでも学校へ……」から、「子どもを健康に育てたい」に変更して、それを一番に持って行けばいいんです。


子どもの健康が優先順位の一番なら、「健康のために学校へ」と考える事だってあるでしょう。


2番が学業であれば、健康を害してまで勉強することはないという優先順位ができますね。



しかし、こういうことがあったとしましょう。




親は子どもに幸せになってほしいと考えている。
   ↓
幸せになるには、いい大学を卒業して、いい会社に入ることだ。
   ↓
子どもが受験に失敗した。
   ↓
その失敗を人生の失敗と思った。
   ↓
一家心中した。



はたしてこの一家の優先順位は何だったんでしょう?


一番の優先順位は「子どもが幸せになること」であったはずなのに……

受験は幸せになるための、数多くある手段や通過点のひとつに過ぎなかったはずなのに……



人はときどき、自分の優先順位をいま一度考えて、それに近づくべく手段と方法を精査した方がいい。

手段はひとつではなく、方法もたくさんあるはずです。



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)