【自己肯定感の上げ方】 誰かの役に立ってみないか
●人の役に立ってみよう
不登校・ひきこもり・ニート系、生きぞこない系の人の多くは自己肯定感・自己評価・自己価値観といった心理が低い傾向にあります。
そういった自己肯定感を上げる方法の一つに「人から必要とされる」ことや「人に感謝される」ということがとても効果があると言われています。
「人から必要とされる」ことや「人に感謝される」ことといっても、そんなに大げさなことじゃなくて、チョットしたことで人から「ありがと」っていわれるだけでいいんです。
つまりほんの少しでいいから人に役に立つ、小さな親切をする。それだけで自己肯定感・自己評価・自己価値観は少しずつ上がってきて、やがてそれが自信につながるのです。
●小さな親切の暴走に気を付けて!
自己肯定感・自己評価・自己価値観が低い人というのは、えてして人付き合いが苦手です。苦手だからどうすれば「小さな親切」をしていいのかがわからなかったり、あるいはチョットした「小さな親切」を実行することにも、すごく緊張してしまったり、怖く感じたりすることもあります。
いわゆる「小さな親切 大きなお世話」と、いわれないかと心配しちゃうんですね。その気持ち、なんとなくわかります。
なかには実際に【暴走】してしまう人もいるのです。
たとえばアニマルホーダーと呼ばれる人たちがいます。動物をホーディング(収集)してしまう人のことで、ときどきニュースなどで取り上げられる捨て猫を拾ってきては何匹も何十匹も飼ってしまい、お世話をしきれずに問題となることとかを指します。
本人は、かわいそうな猫を助けるという親切な心ではじめます。猫ちゃんも生きるために飼い主を必要します。
しかしその内実は地獄絵図! 犬や猫を飼ったことがある人はおわかりでしょうが、ペットというのは結構お金も手間もかかります。
しかし自分の許容範囲以上に飼ってしまうと、お世話ができなくなります。結果、満足にエサも与えられなくなってくる。糞便による異臭、不潔きわまりない部屋で飼育しているため病気が蔓延しますが、病院にも連れていけない。
そして猫たちは次々と死んでいきます。家じゅうに汚物と死がいが置かれた家になります。
実はこのアニマルホーダーというのは精神疾患の一種で、多くの当事者はうつ病、強迫神経症、依存症といった病気にもかかっているそうです。
私が出会ったアニマルホーダーの方々も、皆なんらかの精神障害を患っておりました。
しかし本人には動物を虐待しているという意識はなく、可愛そうな猫を助けていると思っている人がほとんどだそうです。
そして治療をしない場合、問題を起こした後でも90%の人が、同じことを繰り返すのだとか。
これって「動物愛護」という精神と、(動物に)感謝されたい。必要とされたいと思って行動し、暴走した結果と言えるかも知れません。
他には、不登校やひきこもりの経験がある人が「相談にのりますよ〜」と、いろいろな当事者や家族に声をかけて、そのうち重い事例に当たってしまい、途中で放り投げてしまい、どちらも傷ついて終わりなんていう話しも聞いたことがあります。
くれぐれも自分にできることをわきまえてムリをせず、また相手のこともよく考えてやってくださいね。
●ささいなことでいいのです
そんなオオゲサなことじゃなくて、もっと身近で気楽にできる小さな親切をするように心がければいいのだと思います。
電車でお年寄りに席を譲るとか、身近の人に対してちょっとした気配りや親切をなるべくやるようにする。そうすると「ありがとう」とか「助かるよ」といったちょっとした感謝の気持ちや笑顔をもらうことができます。
もちろん中には「余計なことをするな」なんていう人がいるかも知れませんが、そういう人に対しては「そんな人もいるんだな」程度で流しちゃう。
余裕があれば、自分でできる範囲でボランティアなんてのもいいかも知れません。
自分を好きになるために。自己肯定感・自己評価・自己価値観を上げるために、人の役に立つことを自分のできる範囲でやるというのはいかがでしょう?
さあ、誰かの役に立ってみないか?
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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