【自己肯定感の上げ方】感謝をするクセをつけよう!



●自己肯定感は幼少期少年期にある程度決まる
 基本的に自己肯定感の高い低いは、幼少期もしくは少年期にある程度決まってしまいます。わかりやすく言えば、幼少期少年期に親から肯定され、たっぷりとした愛情を受けて育った場合、子どもながら「私は私でいいんだ」「ありのままの自分でいいんだ」という自己肯定を育むことができます。


 いっぽう、親からの愛情が伝わらなかったり、虐待まではいかなくても厳しく育てられ過ぎた場合、「私はダメな子だ」と思ってしまい「私は私でいい」という自己肯定をすることが難しくなりがちです。


 でもご心配なく。自己肯定感は大人になってからでも、高齢者になってからでも育てることができるのです。




自己肯定感が低い人は自信がなく、うまく人間関係を作れない
 自己肯定感が低い人は、文字通り自己肯定がなかなかできないわけですから、当然自信がありません。


 自信がないから将来への希望が持てません。


 希望が持てないから大人になっても、なかなか新たなる挑戦ができず、不安感が強くなりがちで、人との交際も広げることが難しくなりがちです。


 人は【自分を見るように他人を見る】のであり【自分が判断するように他人を判断】します。


 これ、どういうことかわかりますか?


「自分を信じられない人は、他人も同じように信じられない」ということであり


「自分を愛せない人は、他人も同じように愛することができない」ということです。


 他人を信用することができないのですから、当然、人間関係、友情、恋人関係、夫婦関係、仕事などもうまくいきにくくなりがちなのです。



●本気の感謝が自己肯定感があがるわけ
 前回、自己肯定感を上げる方法として「人の役に立つことをして感謝される」ことを書きましたが、同時に他人に対して本気で感謝することによっても自己肯定感はアップします。


 同時に他人に対して本気で感謝するということも、自己肯定感を引き上げるのにとても効果があります。


 なぜでしょうか?


 うわべだけの感謝ではなく、本気で人に感謝するということは相手のことを本気で信用したということだからです。


 人に感謝しているとき、その人は不安な思いはもちろん、不満も自己否定もしていません。


 実のところ私たちは、生きているだけでとても幸運に恵まれているんです。例えばあなたがいまこの文章を読んでいるということは、目が見えていてさらに文字を読むという能力があるということだと思います。


 目が見えないということは、とても不便なもの。しかし幸運なことにあなたはいまのところ失明していない。これがどれだけ幸せであるかを実感したければ、三日でいいから目隠しをして生活をしてみればわかります。


 文字が読めるというのは、とても素晴らしいことです。もし文字が読めなければ、知らない場所に電車に行くことも困難でしょう。


 こんな当たり前のことでも、その能力を失うということは怖ろしいことであり、いまその能力があること自体に感謝するべきです。


 自分の当たり前でさえ、これほどありがたいのだから、他の人から何かいいことをしてもらったとき、それはささいなことでも当たり前のことでも、本当にありがたいことなのです。


 だから心から感謝して、それを「ありがとうございます」と言語化してください。


 脳科学的に人間が観ている世界、感じている世界というのは、あなただけの世界であり、それはあなたの心の鏡の世界なのだそうです。


 あなたが人に発する「ありがとうございます」という感謝の言葉は、実は人にいっているだけではなく、鏡に写ったあなた自身に言っている言葉と感情でもあるんです。


 だからこそ、人に感謝の言葉を語るということは、本人の自己肯定感を高める効果があるといいます。


 ぜひぜひ、感謝をするクセをつけましょう。






FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)