18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日がもっとも多い!
(平成27年版自殺対策白書 自殺者数の年次推移 月別自殺者数の推移 - 内閣府)
●夏休み明けの9月1日が突出して18歳以下の自殺が多い
上の図をご覧ください。18歳以下の自殺者において一番多い日は一目瞭然! 9月1日! すなわち夏休みが明けたその日!
これはいまに始まったことではなく、過去40年間ものあいだ9月1日は、18歳以下ではもっとも自殺が多い日となっています。
他にも4月の春休み後や、ゴールデンウイーク明けは自殺が増える傾向があります。
●もうすぐ学校に行かなければいけないという苦しい思い
18歳以下にかかわらず、自殺を考える人はある日急に死にたくなる場合はそれほど多くありません。長い間の苦しい思いの蓄積があり、何かのキッカケで自殺にいたる。しかし、周囲の人はその人が出しているサインを見逃したり、あるいは気が付いていても「まさか」という思いから無視してしまい手遅れになる場合もあるといいます。
年齢が低い場合、この蓄積が比較的短期間でも自殺を決行してしまう場合もあり、周囲の人は普段からのコミュニケーションが大切になってきます。
学校に行くのが強いストレスである人にとって、長期の休みの後「またあの嫌な学校に行かなければいけない」というのは、自殺決行のキッカケになります。そのため、8月の終わりごろから自殺が増えだし、9月1日にピークになるのです。
●小学生の自殺原因で多いのは家族からのしつけ・叱責!
では自殺の動機や原因ではどのようなものが多いのでしょう? 内閣府の調査では驚くべきことに、小学生男子では「家族からのしつけ・叱責」が突出して高く、男子では50%を超えているのです。
小学生女子では「家族からのしつけ・叱責」と「親子関係の不和」がトップ!
意外なことに小学生において「いじめ」「学友との不和」よりも、親子や家庭が自殺の動機や原因になっているのです!
親の皆さん、ご注意あれ!
それが高校生になると、うつ病や進路が自殺原因としてあらわれてきます。特に女子では「うつ病」「統合失調症」「その他精神疾患」といったメンタルの病気が出てきます。男子もまた「うつ病」そして「失恋」。
「学業不振」や「進路」といったものも・・・
10代はとかく不安定。その不安定な時期に、親が家庭での不和や、進路、学業、恋愛といったものが加わり、そういったストレスが積み重なり、やがて自殺を考えるようになるのかも知れません。
自殺は10〜19歳の死因第1位。10代で亡くなる人のほぼ3人に1人が自殺だといいます。
●自己否定が自殺につながる
10代に限らず自殺を考える人には、「自分は何をやってもダメ」「生きていてもみんなの迷惑になるだけだから」「生まれてこなければよかった」といった自己否定思考が共通してあるようです。
つまり自己肯定感や自己評価・自尊心の低さ。
なぜそうなるかということを、前述したデータをみると、自殺の大きな原因となっている「家族からのしつけ・叱責」「親子関係の不和」「進路」「学業不振」があります。
親は良かれと思って、きびしくしつけ、失跡します。それなりにいい成績をとったとしても、親は期待感から「こんな成績ではダメだ」「この成績じゃあ、いい高校や大学に入れないよ」などと、立てば歩めの親心からか、現状の子どものを肯定せず、「もっともっと」と、子どもを叱咤激励します。
親は「もっとガンバレ」といいたいのでしょうが、これでは子どもの自己肯定感は育ちません。
むしろ「自分はダメだ」と思ってしまい自己否定、そして自分への失望、絶望へとつながりかねません。
親御さんは、我が子の現状を否定するのではなく、肯定することで子どもに自信を育ててあげて欲しいものです。
また、10代の人には、親や周囲がなんといっても「自分は自分」として大切にしてあげて自分を肯定してあげてくださいね。
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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