マズローの心理理論 低次の欲求を満たすことが大切!


マズロー自己実現理論とは?

アメリカの心理学者マズローが、人間の基本的欲求を5段階に分けて説明しています。



1、生理的欲求 (食べる、寝る、排泄するといった生きるため最低限の欲求)

2、安全の欲求(生活における安全や安定、保障や危険予防を求める欲求)

3、社会的欲求 / 所属と愛の欲求(社会や人に必要とされる。愛を求め、他者に受け入れられることを望む欲求)

4、承認(尊重)の欲求 (人々から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求)

5、自己実現の欲求(自分がなりたい自分になる欲求)


これが、マズロー自己実現理論欲求段階説)です。



●FHN系の人や生きづらさを抱えている人は低次の欲求も満たされていないことが多い

この5段階の欲求には、低次のものと高次のものに大別することができます。


1、生理的欲求、2、安全の欲求、3、社会的欲求が低次の欲求。ある意味、基本的な欲求といえるでしょう。


しかし、FHN(不登校・ひきこもり・ニート)系の人や、生きづらさを抱えている人には、この低次な欲求、基本的な欲求が満たされていない場合が多いようです。



・特に食事に気を遣わず、規則的に寝ることが苦手だったり、不眠がちであったり、便秘と下痢を繰り返す。


・学校や職場で安心できず、場合によっては自宅でも自分の部屋に引きこもって安心安全を確保しなければならない。


・自分は、社会に必要とされていないと思っており、生まれてこなければよかったと思っている。



このようにFHN系の人や、生きづらさを抱えている人は、低次の欲求が満たされていない場合が多いのです。そういう人は、高次の欲求でも、歪みを抱えてしまう場合が多いようです。



●低次の欲求が満たされないと、高次の欲求が歪む

4、承認(尊重)の欲求、5、自己実現の欲求が、高次の欲求とされていますが、低次の欲求が満たされていないと、高次の欲求に歪みが生じてしまいがちなのです。


4、承認(尊重)の欲求は、最終的に自己肯定感、自尊心、自己価値観が高い状態となるのですが、低次の欲求が満たされていないと、真の自尊心ではなく地位や名声、お金を求めるだけの虚栄心や「バカにされたくない」という思いにとどまり、本当の自尊心を満足することができなくなるのです。


そうなると、5、自己実現の欲求をかなえることもかなり難しくなってくることでしょう。



●まず低次の欲求を満たそう!

高次の欲求を満たすためには、まず低次の欲求を満たす必要があります。



つまり、美味しく食べ、ぐっすり眠って、気持ち良く排泄する。

自分が安心・安全できる場所を確保し、安心安全な仲間を作る。

社会や他者に必要とされている自意識が持てるようになる。



この三つを満たすことで、承認と愛の欲求が満たされ、理想的な自己実現へとむかうことができます。


心当たりのある方は、まず食事を美味しそうに食べることを心がけ、上質の睡眠ができるように工夫することからはじめてみてはいかがでしょうか?











FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)