心配事の8割は起らない



●心配事の8割は起らないそうですよ

 ちょっと面白い記事を読みました。

米国ミシガン大学の研究チームが行った調査によると、心配事の80%は起こらないとされています。

起きるのは残りの20%ですが、そのうちの8割は、あらかじめ準備して対応すれば、心配事には至らずに解決できるそうです。

>つまり、そのときにならないと手の打ちようのない「本当の心配事」は全体の4%にすぎないのです。

(引用:『大丈夫!あなたの心配事の8割は起こりません!!』より)


 はたしてこのデータは信用できるのかと思っていろいろと調べてみたのですが、どうもよくわからない。


 では他のデータはないかなと思っていたらこんな記事がありました。


ロバート・リーヒの『The Worry Cure』って本によると、被験者に日々の心配事と、その心配事が実際に起こったかどうかを記録してもらったところ、以下のようになったそうな。


・38%の人が「自分は毎日のように心配事をしている」と証言

・心配性の人が抱いた不安の85%は実際には起きず、最終的には良い結果に終わった

・不安が現実になった場合でも、79%の人は自分の力で解決することができた

というわけで、最終的に心配事が解決できずに終わるケースは、全体の約3%ぐらいしかないみたい。つまり、心配事の9割7分は取り越し苦労ってことですな。なんか勇気づけられるデータですねぇ。

(引用:『ロバート・リーヒ博士「心配事の8割5分は起こらない」』より)


 これは信用できそう。他には


・不安や心配の60%は、根拠がいないものであった。

・20%は、すでに過去のものになっていた。

・10%は、本物の不安や心配であった。

・しかもその中の半分は、私たちには手の打ちようがなかった。

 という内容である。ということは、百の不安や心配事のうち、2〜3%について対処すればよいと考えればいい。


(引用:『眼からウロコを落とす本: 人生を思い通りに変えるヒント』より)


 これもテータのソースは出ていないけれど、共通しているのは、不安や心配のほとんどは実現せず、対処できるということですね。



●不安を現実化してしまう人とは?

 それでも「そんなことはない。私の嫌な予感はたいてい的中してしまうのです」という人もいることでしょう。


 そういう人は確かに嫌な予感がよく実現してしまいます。


 これを心理学では『自己成就予言』といいます。自己成就予言とは


個人が、意識的あるいは無意識的に、自己の予言や主観的期待に沿うような結果を生じさせる行動をとったために、自己の予言や期待通りの結果が出現する現象。または、そのような予言。
(引用:ハテナキーワード『自己成就預言』より)


 つまり自分が無意識のうちに、嫌な予感、不安を想定し、それが実現するように行動したため、嫌な予感や不安が的中してしまうということ!


 悪い予感を自ら引き寄せてしまっている人は、確かに嫌な予感が的中しやすくなるのは当たり前なんですね。



●悪い予感を実現させない方法

 じゃあ悪い予感が的中しやすい人って、どうして的中しちゃうのかっていうと、自己肯定感が低い傾向にあるわけです。


 普段から「どうせ私なんか」「次も失敗するに違いない」なんてことをいつもいつも考えていれば、自信がなくなり、行動も失敗する方向へいきがちです。


 そんな人は、自己肯定感を高めることが必要。それはどういうことかというと


・いまはまだ最悪ではないと思うこと。
 実際、その人はまだ生きているわけで、どんな失敗を重ねたとしても、生きていればどういう形にせよ、まだまだ再出発ができます。


・感謝を習慣化する。
 不安や心配事と感謝の心は同居しにくいもの。そして世界には感謝するべきもので溢れています。空気や水があるってことだけでもありがたいことじゃないですか。心配事よりも感謝することに目を向けてみてはいかがでしょう。


・小さな親切をたくさん行うこと。
 小さな親切をたくさん行っていると、自然と多くの人から好感を持たれ感謝されることが多くなります。すると自分がここにいてもいいのだと、小さな自信が生まれてきます。



 逆にいうと、いつも不安や心配事にさいなまれている人や自己肯定感が低い人は、この3つのことをあまりやっていない人なのです。


 さあ、不安や心配事は、そのほとんどが実現しません。例え実現したとしても、やり直せばいいだけ!


 そして感謝の気持ちを表し、小さな親切をたくさん行ってください。


FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)