三日坊主のススメ！ - おぐらおさむ（巨椋修）の不登校・ひきこもり・ニートを考える

三日坊主は悪くない
　よく「三日坊主ではダメだ」とか「やり始めたら、最後までやり遂げろ！」な〜んていう人っていますよね。はじめたことは、やり遂げないとダメなんて笑わせてはいけません。

　そもそもどんな立派な人でも、やり始めたことを辞めたことないなんていう人は、まず皆無といっていいでしょう。

　ほとんどの人は、何らかのお稽古事、ジョギング、ダイエット等々を途中で挫折したことがあるはずです。

　でもね、三日坊主って悪いことじゃないんです。

　なぜなら、最初は「やってみたい」「やろう」っと思ったからはじめたわけでしょ。つまり好奇心や興味があったからはじめたんです。

　そしてやってみたら、自分に合わないことがわかった。あるいは案外おもしろくないことがわかった。結構続けることが難しいことがわかった。それでやめた。

　それって全然悪いことじゃない。むしろやらなかったら、そんなこともわからなかったはず。

　もっとも、自分で「やってみたい」と思ったのではなく、親や他の誰かから「やりなさい」って言われた場合でも、自分に合わないと思えば辞めたっていいんです。

不向きなことをやり続けることはない
　三日坊主のいいところは、いろいろなことにチャレンジしているということです。何ごともやってみないとわからない。

　それに人間には向き不向きがあります。

「三日坊主はダメだ」という人に問いたい。

　もしアナタがはじめたことがアナタに不向きだとわかったとき、アナタは自分に「自分には不向きなのはわかったとき、アナタはそれでも続けますか？　他にアナタに向いていることがあるのかも知れないのに。

　日本には「始めたことは最後までやり遂げなければならない」という信仰のようなものがあるようです。

　そのため、学校や職場でいじめを受けても、学校に行かなければならないとか、職場を辞めてもいけないという考えを持つ人もいます。

　それで辞めるのは精神が弱いからだとかいって。

　こんな変な信仰のようなものがあるから、ブラック企業に入っても「辞めちゃいけない」とおもってしまう。

　我慢して働いているうちに限界を迎えて、体を壊したり心を壊したりする。

　結局、得をするのはそのブラック企業の経営者だけ。その人は、その経営者に搾取され続けたあげく、心や体を壊してしまうっておかしくないですか？

　ブラック企業でなくても、自分に合わない仕事や学校に通い続けるってなんかおかしくないですか？

三日坊主は悪くない！　なんでもやってみよう！
　ときどき「自分は何をやってもダメだ」「なんの才能もない」なんていう人がいます。それはもしかしたら、まだ自分に向いているものが発見できていないのかも知れません。

　なんでもやってみればいいんです。

　勉強や仕事はダメだけど、ゲームは好きという人なら、勉強や仕事はそこそこにしておいて、一日の楽しみにゲームをやってもいい。

　別に好きなことを仕事にしなくてもいいんです。仕事なんて適当にやっておいて、好きなこと中心に生きてもいい。

　よく間違うのが「自分に向いていると思うものを見つけたら、一番にならないといけない」なんて考える人がいます。

　好きなものや、自分に向いているものを見つけたとき、成果だの結果を残そうとかあまり思わなくてもいいんです。

　どこの世界でも上には上がいるもの。スポーツなら試合で勝つことを目標にすることはいいことです。

　しかしもし負けてしまったら、その試合をしたことに価値がなかったかというとそうではありません。

　負けるのはくやしいかも知れませんが、それはそれでいい。好きなことなら、練習も試合も楽しめるはずです。

　三日坊主でもいいから、好きなことをどんどん探してみてください。

　ぼくは三日坊主は全然悪いことだとは思いません。

ＦＨＮ放送局
巨椋修（おぐらおさむ）拝

わたし（巨椋修（おぐらおさむ））が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』ＤＶＤになりました。
精神科医や不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
『ＴＳＵＴＡＹＡ』のドキュメンタリーコーナーにも置かれておりますのでご覧になってください。
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