不安を煽る情報を避けよう!
●接する情報を選べ!
いまの時代、ありとあらゆる情報が溢れかえっています。
そして私たちは、その情報に振り回されており、しかしよくその情報の9割以上は、自分には関係のないことであったりするのです。
例えば本日私のパソコンに届いたネットニュース『ドア日新聞(15/10/17号)の各コーナーのトップ記事を上げてみましょう。
◆ 注目ニュース
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■ 国内ニュース
・自衛隊観艦 思わぬ敵に困惑
■ 海外ニュース
・中国人と日本人の大きな違い
■ 経済・ITニュース
・ネットのマクドナルドいじめに警鐘
■ トレンドニュース
・男性のナプキン活用に注目集まる
■ 女子コラム
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■ グルメニュース
・すき家の裏メニュー「キング」
■ 芸能ニュース
・山本彩の父 容姿が怖すぎる
■ ゴシップ
・山口もえ入籍 事務所がブチ壊しか
これらの記事に、いまあなたに必要な情報はいくつあるでしょうか? 興味をそそるものはあるかも知れませんが、いま絶対にこれを知っておかないと、なんて情報はほぼないんじゃないでしょうか?
つまりいまの私たちはこれほど、特に必要のない情報にさらされており、情報を精査して取り入れないと、結局よくわからない無駄話や噂話ばかりを取り入れて、必要な情報を入れられないという事態に陥りがちなのです。
そして、これほどの情報があふれる中、マスコミが注目を集めるために用いる方法が、不安を煽る情報を提供すること!
●不安商法に気を付けろ!
不安を煽る情報をざっくりいうと・・・
・福島でがん患者が●●倍!
・コンビニ弁当は危険!
・●●の薬は飲んではいけない!
・●●を食べると病気になる!
・来月巨大地震が起こる!
といったもので、中には本当のこともまじっているのですが、そのほとんどがトンデモといって良いいい加減な情報です。でも、心に不安を抱えている人や、敏感な人、健康を気にしている人なんかは「そうなの?」って信じてしまいがち。
これね、もし不安であればちゃんと調べてみるといいんです。
例えば、●●は食べてはいけないという論を『フードファディズム』食べものや栄養が健康と病気に与える影響を、熱狂的、あるいは過大に信じることをいいます。これは不安だけじゃなくて、●●はダイエットにいいとかいって、熱狂的にそればかり食べることも指します。
このフードファディズムについては、以前、私自身がブログで検証していますので、参考にしてください。
そしてフードファディズムに振り回されるとどんなことになるかというブログ記事はこちら。
最後のは半ば冗談記事だけど、実際そうやって振り回されている人がいます。はたで見ていてちょっと気の毒になってきます。
後、質の悪い宗教なんかも、「水子供養をしないと、このままではあなたは不幸になる」とか「地球の終わりが近づいています」などと不安を煽って勧誘することが多いので、注意してくださいね。
ちなみに水子供養については、これも私のブログに書いていますので興味のある方はどうぞ。
そして『地球が滅亡する』とか『人類は滅びる』とかいう宗教や大予言は過去たくさんありましたけど、いまのところ、そういった宗教で当たった確率はゼロパーセントです。また私たち滅びてないもんね(笑)。
それについては過去こんなブログ記事を書いてます。
『日本人の8人に1人が2012年に人類滅亡を信じているらしい』
あと、経済とかでも不安を煽って本を売っている人がいます。その経済予測はおもしろいほど当たっていないんですけど(笑)。
どうです? なんか不安とか絶望のおちいるのがアホらしくなってきませんか(笑)?
●政治経済や陰謀論について
ほかにも、政治や経済についても不安を煽る記事が満載です。
ここで私たちが考えないといけないのは、本当に危険なのかそれとも、誰かが想像で語っているだけなのか・・・ というところです。
例えばよく言われる「急増する少年犯罪」とか言われますが、法務省の『平成25年版犯罪白書のあらまし』によると、『58年の31万7,438人をピークとする第三の波という三つの大きな波が見られる。59年以降は,平成 7 年まで減少傾向にあり,その後,若干の増減を経て,16年から毎年減少を続けており』とあり、メディアやネットで「急増する少年犯罪・・・」などといった場合、それがデータにもとづくものではなく、ただの印象や想像で語っているだけの話しとわかります。
もっとも、これを「いや、違う。それは政府や法務省の印象操作や陰謀なのだ」という人もいるかも知れませんが、そういう場合、法務省のデータが印象操作や陰謀であるというより信用がおける新たなデータや根拠がないかぎり、それはただその人の「思い込み」「決めつけ」であると判断されても仕方ないでしょう。
「多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」と言ったのは、ジュリアス・シーザーことユリウス・カエサルですが、人は自分が好む情報、自分が信じる情報のみを探し出し、それのみを真実として見ようとする傾向があります。
元々、心に不安を抱えている人は、自ら不安の材料を探し出し、それに固執し、思い込み、決めつけます。
そういった人の特徴は、根拠はあまりなく、自分の不安のはけ口であり、不安材料を次から次へと、探し出してきては「これが真実だ!」といい、それに反対する意見の人を攻撃したり排除しようとします。
ネットだと日本の場合、気に入らない人を何かといえば「こいつは在日」とか言う人がいますね。そういうのも同じで、日本だと在日、欧米だと反ユダヤ主義などといって、特定の人々を攻撃・排除しようとします。
ちなみにイスラエルが(イスラエルはユダヤ人の国です。念のため)パレスチナ問題を解決できないのに、平然と「ユダヤが世界を支配している」と言い切ったり、愛国者と称する人が「日本は在日韓国朝鮮人に支配されている」と言い切ったりするする人がいます。
もし日本にわずかわずか日本人口の0.5%しかいない在日韓国朝鮮人に支配されているとしたら、日本人は超無能で、在日の人はものすごく優秀すぎるということになります。
世界の政治経済について支配とか詳しいつもりであったり、実質日本人を無能呼ばわりしているのに【愛国者】であると自称するこの人たちの言論を冷静になってみてみると、ちょっと笑えますね。
ちなみに欧米の反ユダヤ主義やいわゆる「ユダヤの陰謀」は、キリスト教文化の元、約2000年という年月をかけた根が深いものですが、キリスト教的素養のない日本人が「ユダヤの陰謀」と言った場合、何かトンチンカンな感じがします。
そしてこれら陰謀論や決めつけ論の恐ろしいところは、相手との対話を否定する差別主義となっているところです。
その心理は「自分がいじめられたくないから、他人をいじめる」というものと似ているのではないでしょうか?
●不安の8割は起こらない
不安を抱えている人は、自ら不安の材料や情報を探し出してきて、さらに自分を不安へと追い込む傾向があります。
ところが佐藤富雄さんという医学博士によると、
米国ミシガン大学の研究チームが行った調査によると、心配事の80%は起こらないとされています。起きるのは残りの20%ですが、そのうちの8割は、あらかじめ準備して対応すれば、心配事には至らずに解決できるそうです。つまり、そのときにならないと手の打ちようのない「本当の心配事」は全体の4%にすぎない
(引用:http://systemincome.com/18132)
とのこと。つまり、不安を感じてもちゃんと対処をしていれば、かなりの確率で回避できるそうなのです。
以前「巨大地震はまた、必ず来る。怖い」と言っていた人に「地震に備えてますか? 地震保険に入るとか、家具や本棚を固定するとか」と聞いたところ、「巨大地震がきたら、そんなもの役に立たないですよ」とのお答え。
そしてしょっちゅう、どこそこに地震雲が出たとか、●月●日に大地震が来るという予言があったとか言って怖がっているんです。
ちなみに、地震保険は役立つ・役に立たないという2説あって、素人の私にはなんとも言えません。ただ、家具や本棚を固定するとかは、地震雲を見て怖がっているだけより、実用的だと思いますよ。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があります。不安を感じたら出来ることをやり、あとは静かに天命に任せるという意味ですね。
不安を煽る情報を集めて怖がっているだけより、やるべきことをやって、後は天にお任せしてしまえばいいんじゃないでしょうか?
これは不登校・ひきこもり・ニートや、病気や障害のある人も同じかも知れませんね。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝
わたし(巨椋修(おぐらおさむ))が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』DVDになりました。
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
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