新FHN放送局第5回『不登校の現実後編』


不登校自体、それは悪いことではありませんが、就職等何かと大変なのは事実です。

それがわかっているから親御さんは悩んだりするわけですよね。

当人が、学校に行くのがつらい・苦しいという場合、わたしは無理して学校に行くことはないと思っています。

とはいえ、中学卒業者の就職率は約28%ほどしかありません。

これは、残り約7割の人が就職試験に敗れたというわけではなく、学校にも就職もしないニート状態の人か、アルバイトの人がほとんどなわけです。

まあ浪人している人がほとんどと言い換えてもいいのかも知れません。


次に不登校経験者の高校進学率ですが、約65%です。

全体の高校進学率は約95%であることを考えると、やはり高いとはいえないようです。


では、退学率はどうでしょうか?


高校生全体だと約2%しか中途退学はありません。

しかし不登校経験者が高校に進学した人の退学率は38%もあるのです。


つまり、不登校経験がある人が、これは小学生中学生の不登校の場合もそうですが、再登校したり、高校に進学した場合でも、それで支援がおしまいというのではなく、まだまだ支援が必要ということを表していると思います。


政府が、不登校生徒の5年後を調べたところ、ニート状態の人は16.5%という結果でした。

学校もしくは仕事をやっている人は、73・3%いました。


つまり7割以上の人が学校もしくは仕事をやっているわけです。

もちろん、残りの16.5%の人も、やがて仕事をしたり学校に行ったりすることが多数でありましょう。

と、いうことは、不登校の現実は厳しいですが、ほとんどの人は可能性があり、また、やり直しも全然できるといえるのではないでしょうか?

わたしはそう思います。



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)


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