母親失格
数日前、我が娘に覚せい剤を打ち、娘に小学6年生当時から売春をさせていた母親が逮捕されました。
また、数年前元アイドルの酒井法子さんが逮捕されたこともありましたね。
最初はビックリしましたが、その後、いろいろな報道があり、酒井法子さん自身も覚醒剤の依存症であったことを知り、わたしが最初に思ったことは
「子どもにまで覚醒剤を吸わせていなければいいな……」
という点でした。
薬物犯罪というのは、恋人から恋人へ、夫から妻へというように、身近な人に伝染していくものなのですよ。
そして親から子へとつながっていく場合もあると聞いています。
「まさか……」と、思う人もおありでしょうが、覚醒剤のような薬物は、正常な判断を狂わすものなのです。
幸い、お子さんには、そういった症状があるという報道はされていないので、そこまではいっていなかったのでしょう。
さて、酒井法子さんについてですが、ここでは【母親としての酒井法子さん】について書こうと思います。
彼女のこれまでの行動は『不登校・ひきこもり・ニート』系の人たちや、その親御さんたちにも、似たような例が少なからずあることが思い出されたのです。ちょっとピックアップしてみましょう。
● 彼女の父親が暴力的であった思われること
● 母親が何度か変わっていること
● 20代後半にできちゃった結婚
● やがて別居状態
● 夫の覚醒剤逮捕、続いて本人の逮捕
このような経緯でした。
前述した娘に売春をさせていた母親も、はやり最悪といった生育暦であり、環境も良くありませんでした。
酒井法子さんの場合、自身が乳幼児の頃に、一度捨てられたことがあったといいますから、少女時代、親との関係は、それほどいいものではなかったのかもしれません。
機能不全家族に育った、いわゆるアダルトチルドレンの多くが、彼女と同じように育ったという場合があると考えられています。
彼女は10代の半ばから、トップアイドルとして生きていましたが、それはおそらく【アイドルとしての酒井法子】を演じていたからであり、彼女自身の精神は未熟のままであったように思えるのです。
報道によると、彼女自身は、他人の目の届くところでは、いい母親であったといいます。しかし、いざ逮捕され、家宅捜査が入ると
● すでに室内は足の踏み場もないほど散らかった状態だった。
● それも、関係者が「散らかし方が半年、1年という話じゃない」と驚いたほどだった。
といいます。
いわゆるゴミ屋敷状態であったのでしょう。
部屋には衣服や食料品が散乱していたといいますから、異臭の激しかったことでしょう。
彼女は、「覚醒剤をやると、掃除をする気がでた」と、言っているそうですが、確かに覚醒剤常習者がよくやる行為として、一晩中掃除をしたりすることがあるそうです。
しかし、基本的な日常はだらしなく、そのゴミ屋敷のような部屋で、母子が2人暮らしていたということです。
わたしは、『不登校・ひきこもり・ニート』系の人の部屋がゴミ屋敷状態になっている例を何度か見ています。(男女・年齢に関係なく)
あるいは、その親がちゃんと掃除などができない人であることも少なくなからずいるようです。
(これは、もしかしたら、ADHD(注意欠陥・多動性障害)など発達障害の一種であるのかも知れません)
酒井法子さんがそういった障害であるかどうかは、まったく不明であり、覚醒剤の影響で、そのような荒れた部屋になったのかどうかもわかりません。
ただ、自分の部屋というのは、自分の心を表しているといいます。
どんな性格でどんなことに興味があるのかは、ある程度、その人の部屋をみれば、わかるといいます。
彼女の住まいは、彼女の荒涼とした心理を表していたのかも知れません。
また、酒井法子さん自身、子どもを置いて、パーティーやイベントで、家を空けることも少なくなかったようです。
おそらく彼女自身、子どもを捨てたわけではないのでしょうが、報道を見る限りでは、決して“いい母親”とは思えない行為です。
彼女自身、おそらく精神的に未熟のまま大人になってしまい、自滅するのがわかっていて、覚醒剤を使用してしまったのでしょう。
彼女は足に刺青をしていますが、刺青もまた、自分への自傷行為の一種であり、寂しい自分を表現するパフォーマンスであると、わたしは思っています。
おそらく……
彼女はとても寂しく、つらかったのであろうなと、思います。
わたしは、酒井法子さんという人について、ファンであるとかそういった感情はまったくなく、ただ、ワイドショーなどに出てくる彼女の報道を、それとなく見ていただけなのですが、そういったことを想像すると、とてもかわいそうな人のように思えてきました。
おそらく、彼女は執行猶予付きの判決を受けるのでありましょう。
しかし、すでに所属している会社は、クビになってしまいました。
自業自得でありましょうが、彼女も、1人息子を抱えながら、これから生きていかねばなりません。
ここまで大きく報道されてしまって、多感な年齢になるであろうお子さんとうまくやっていけるのでしょうか?
彼女を「母親失格」という人はたくさんいることでしょう。
そうであるかどうかは、わたしにはまったくわかりません。
彼女の周囲には、覚醒剤の関係者や暴力団など、良からぬ人脈があるとの噂もあります。
しかし、どんな人の人生でも、やり直しは可能だと思います。
しかし、犯罪はもちろん、何か失敗をしたときにリスクを支払わねばなりません。
願わくば、事件を反省し、いま一度生まれ変わり、生き直しをしてほしいものだなあと思うばかりです。
『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)