諦めのススメ





●諦めちゃダメですか?
 ほとんどの人はこう思っているんじゃないでしょうか? 「諦めちゃダメだ!」確かに諦めないことは素晴らしいこと。でも、諦めずにずるずると続けることは、本当にいいことなんでしょうか?

 なんでも仏教の考え方によると『あきらめ』とは『明ら目『明らかに見る』といった意味があるそうなんです。


 例えば恋愛。誰かを好きになって、諦めきれなくて、いつまでもいつまでも、追いかけまわして・・・ ますます相手に嫌われてストーカー扱いされて・・・ なんて悲しいことですよね。

 大学の医学部や司法試験の受験生には、8浪とか10浪以上の人もいるとか・・・ 諦めずに挑戦し続けることはいいことかも知れませんが、どこかで諦めて別のことを始めたほうが、もしかししたら有意義な人生になるのかも? 知れませんね。その人の人生なので、なんとも言えませんが・・・



●諦めないを別の言い方をすれば・・・
 諦めないというのを別の言い方をすると

・よく言えば  我慢強い」「根性がある」「粘り強い」

・別の言い方だと 「我慢強い」「根性がある」「粘り強い」


 とまあこんな感じでしょうか? 諦めないでいるメリットとは、頑張り続けると、いつか花開くかもしれませんね。

 一方、デメリットは、無駄な努力をして、人生を棒に振ってしまうことになるかも知れない。


 それぞれメリットとデメリットがあり、それを選ぶのはその人自身なので、どちらを選ぶかはなんともいえません。




●諦めのススメ
 ほとんどの人は「諦めちゃダメだ!」というのがほとんどだと思いますので、私はあえて「諦めちゃったら」と主張することにします。

 そもそも、自分で大切だと思っていることほど、諦めるのは難しくなりますよね。でも自分には向いていないのに、いつまでもしがみついているとしたら、それは【執着】でありましょう。

 おそらくそれは、向いていないことなのです。

 諦めないというのが、もし執着であるとしたら、自分に無理なこと、不向きなことは諦めてしまい、自分に向いていることを探したほうがいいのではないでしょうか?

 人と要領よく付き合えない人、努力してもコミュニケーションをうまくやれない人がいたとしたら、それを努力不足と言われて苦しい思いをするのなら、そんな努力は諦めて、そんな自分を受け入れて、生きていけばいいのではないだろうか?

 
 

●努力家で善人ほど騙されたり搾取される現実

 つい先日、脳科学者の中野信子さんが書いた『努力不要論』という本を読んだんですよ。

 この本は努力がまったくムダということではなく、自分に向かない努力はやめましょうという内容でした。

 さらに、諦めずに努力をする人は、もしその努力が無駄に終わったとき、周囲の人を怨んだり、妬んだりすることが脳科学的にわかっているそうです。

 さらに日本人は「努力は正しい」という信仰のようなものがあり、そういう思いが強い人ほど、例えばバラック企業に入ってしまった場合「辞めちゃだめだ」「もっと頑張らないと」と経営者等に搾取されることがあるといいます。

 そんなムダな努力はやめ、もっと自分にあったことを探したほうが良さそうです。

 そんな努力より、自分は何に向いているのか探す努力をして、向いていないことはさっさと諦めるほうが良いようですね。





FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝



わたし(巨椋修(おぐらおさむ))が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』DVDになりました。
精神科医不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
TSUTAYA』のドキュメンタリーコーナーにも置かれておりますのでご覧になってください。


●巨椋修(おぐらおさむ)の著書



ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)

ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)






新版 丹下左膳

新版 丹下左膳

巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
https://youmeiyoumei.jimdo.com/


門下生募集中!お問い合わせは osaogu@yahoo.co.jp まで。