不登校・ひきこもり・ニートの支援団体は、政治団体・宗教・思想と距離をとってほしい


ぼくは「【不登校・ひきこもり・ニートの支援団体】は、政治団体・宗教・思想とについて中立的立場であるべきだと思っています


これは過去何度も書いてきたことでもあります。


別に、スポンサーが政治団体であろうと、宗教団体であろうと、思想団体であろうとそれは構わないのです。


当たり前ですけど、主宰者や応援している人が、どのような政治・思想・宗教であろうが、それは自由なんです。お寺や教会が不登校・ひきこもり・ニートを支援していることもありますし、主宰者や応援している人が、反社会的団体とかじゃなければ全然かまわない。


しかし、『不登校・ひきこもり』の支援団体にやっている人の多くは、困って弱りきってやってくるわけですから、そういった人たちに政治・宗教・思想団体への勧誘などは、基本的にしないというのが、望ましい。



最近はだいぶ少なくなったようですが、それでもいまだに不登校やひきこもりの支援団体やその代表が、ある政党や政治家を熱烈に応援したり、嫌いな政党をこき下ろしたりしていることは、例えばネットやSNSなどで見ることがあります。


正直言って、そういう団体やあるいは代表の方が真剣に、『不登校・ひきこもり・ニート』を支援しようとしているとは思えないのですよ。


もしやっている人がいるとすれば、それは配慮に欠ける行為と言っていい。


不登校・ひきこもり・ニート』というのは、どの政党・政治家を支持している人の家庭にも起こりうることであり、支援団体や代表が、その代表があからさまに、どこかの政党の政治家をこき下ろしていたりしている場合、その支援団体にその政党や政治家を支持しているご家庭の人がその支援団体から排斥さらられる、あるいは居づらくなってしまうということになりかねないんです。


このことに考えが及ばないというのは、ちょっと残念。


不登校やひきこもりを「政争の具」にしてもらいたくないというのが、ぼくの考えです。


わたし個人的には、『不登校・ひきこもり・ニート』の支援団体が、表立って「政治的発言をする」というのは、弱りきって頼ってくる人たちを“政治的に利用する”ことに、きわめて近くなるのでは? と、考えています。


例えて言うなら、世に宗教系の大病院はたくさんありますが、そういった病院が、信徒以外の病人やケガ人が来たとして、そのとき医師や看護士が、患者さんに宗教勧誘をするのと同じ。それは、“医のモラル”に欠けた行為と言われても仕方ないでしょう。


不登校・ひきこもり・ニート』の支援団体は、病院ではありませんが、心身ともに弱った人が頼ってくることに変わりがありません。


それに対して、政治・宗教・思想を押し付けるような行為は、やはり良識・モラルに欠けた行為と言われても仕方ありません。


おそらく次の選挙のときや「憲法改正論議のときなどに、同じようなことが起こると思われます。



これがね、不登校とかひきこもりとかではなく、他の市民団体等であれば、おおいにやっていただいてよろしい。ただ、不登校・ひきこもり・ニートの支援団体というのは、不登校やひきこもり、ニートで困っている人たち、当事者や親を支援しているのですから、もう少しデリカシーがあってもいいんじゃないかなと思うわけです。





FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝


わたし(巨椋修(おぐらおさむ))が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』DVDになりました。
精神科医不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
TSUTAYA』のドキュメンタリーコーナーにも置かれておりますのでご覧になってください。


●巨椋修(おぐらおさむ)の著書



ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)

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新版 丹下左膳

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
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