不登校・ひきこもり・ニートのほとんどは普通に外出する
不登校・ひきこもり・ニートの問題は、人と上手につながれないことだと思うのですよ。
不登校やひきこもり、ニートの人って、そのほとんどが町に出て買い物をするなどの行動はできます。苦手なのが人と交流すること。
例えば、用がなければ外出しないのがひきこもりだとすると、私自身立派なひきこもりとなります。基本一日中家に籠っているわけですから。そういえばここ2〜3日の間一回くらいしか外出してないし(笑)。
「引きこもりするオトナたち」を書いているジャーナリストの池上正樹さんによると、
ひきこもりの人は、趣味の用事の時だけ外出するっていうのは66%。
近所のコンビニとか図書館とかには行けるっていう人が22%。
あわせて88%の人が部屋から外に出るという調査結果がでているそうです。
つまり、外出はできる。だけど対人関係が苦手。社会とつながるのが苦手。
この国の人たちは、どうも同調圧力が強くて、しかも30年以上続く不況によって、異質な人を攻撃排除することが当たり前になってきています。
だってなぜひきこもりが攻撃されるかというと、そのホンネは「俺たちは働いているのに、お前が家でゴロゴロしていて許せない!」っていうものでしょ。
でも、本当なら他人事なわけです。他人が働いていないというだけで、攻撃するというのは他人の自由を奪うことに等しい実に愚かなことだということに、そういう人たちは気が付いていないわけです。
不登校・ひきこもり・ニートは、個人の自由なんですよ。他人の自由を妨害するヒマがあるなら、いま日本にいる失業者は20人に1人くらいいるらしいですから、雇用を増やして失業者を減らすほうが、よほど健康的にこの国を良くする方法のはず。
ちなみにこの失業者の中に『ニート』は含まれません。日本では、完全失業者とは働く能力と意志があり、しかも本人がハローワークに通うなど実際に求職活動をしているにもかかわらず、就業の機会が社会的に与えられていない失業者のことを指すわけで、ニートやひきこもりのような仕事探しをあきらめてハローワークに行かない人は失業者とみなされないのです。
不登校・ひきこもり・ニートは、世間からまるで【悪い事】のように扱われていますよね。だから「不登校じゃダメで学校に戻らなければいけない」とか、ひきこもりやニートだと「働かないことは悪い事である」みたいな感情がなんとなく世間にはある。
これってなんかおかしくないですか?
それは個人個人の思いや自由があるはず。
不登校でもいい。
ひきこもりでもニートでもいい。
70億人の人がいれば70億通りの違った生き方があるのです。
もし不登校・ひきこもり・ニートをやめたければ、やめればいいし、不登校・ひきこもり・ニートになりたければなればいい。
それだけのことだと思うのですよ。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)