ひきこもり相談 6割が30代以上


毎日新聞神戸版に下記のような記事が出ていました。


ひきこもり:県相談件数、30代以上6割超す 高年齢、長期化進む /兵庫
毎日新聞 2015年06月26日 地方版



 県の兵庫ひきこもり相談支援センターは昨年4月の発足から1年間の相談件数をまとめた。総数2628件のうち30代以上が1744件と6割以上を占めた。同センターは当事者の高齢化やひきこもり期間の長期化が進んでいると分析している。【井上元宏】


 同センターによると、相談は半数以上の1467件が本人からで、それ以外では母親からが多かった。相談された、ひきこもりの人の年齢別の内訳は10代222件(全体の8・4%)▽20代500件(同19%)▽30代752件(同28・6%)▽40代以上が992件(同37・8%)−−だった。


 同センターは電話相談と、神戸や姫路など5カ所に置かれた「地域ブランチ」による面接、訪問などを実施している。県青少年課によると、高校卒業後に就職した会社を退職後に3年間引きこもった20代男性が、就労支援セミナーや訓練を通じ、アルバイト就労ができたなどのケースがあったという。


 同センターは、医療、福祉、雇用などの機関で作る「ひょうごユースケアネット推進会議」が運営していた電話相談を拡充した。電話相談は臨床心理士などが応じており、番号は078・977・7555(10〜12時と13〜16時、木・日曜日は休み)。

〔神戸版〕

ひきこもりの高齢化は深刻です。


特に若い時から長期化し年齢を重ねると、どんどん社会に出るのが難しくなります。


下の写真は以前、ワイドショーの「ミヤネ屋」でやっていた特集「親の年金にすがる“中高年ニート”が急増」からのものです。



中高年ニートの“言い分”でもっとも多いのが、「俺なりにちゃんと考えているんだよ」だそうです。


しかしその多くが、「考えているんだよ」というだけで、自ら行動を起こすことができません。


上記の毎日新聞記事によると、「相談の半数以上が本人から」とのこと。


本人自らが、相談機関に電話するというのは、大変勇気がいることだと思いますが、やはり最終的には本人が動こうとしない限りどうしようもないのが事実でしょう。


また、次いで多いのが母親とのことですが、お母さんもまた相談機関に連絡をするというのは、事態が深刻であり、どうしようとなくなったから、やむにやまれずという場合が多いことでしょう。


全国引きこもり KHJ 親の会の会員を対象とした 2012 年の調査(11 月~12 月実施、調査協力 312 名)の調査では、本人の年齢は、平均33.1歳(最頻値が 33 歳、次が 37 歳、最年少 20 歳、最年長 53 歳)であったといいます。


そしてひきこもり期間は、平均10.5年でした。


母親は平均年齢 61.8 歳、父親は平均年齢 67.1 歳でした。


ひきこもりの人たちの多くは、働きたくても体が動かない。働けない。不安や対人緊張などから、社会に出られないという人が多いのです。


そしてそのままでいると、自然と長期化。



1年以上のひきこもりから脱するには、「俺なりに考えている」のではいつまでたってもダメで、きょう、あすにでも相談機関に相談することです。



また、長期ひきこもりのかなりの人が、統合失調症発達障害等の、精神的な障害を持っていて、しかし本人も家族も、それと気づかず治療を受けていないことが多いので、専門医に相談をするという方法もあります。








FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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