心を強くする方法



(引用:『ドラえもん藤子・F・不二雄著 小学館より)



●人間である限り誰もが心に弱さを持っている

ほとんどの人は「もっと精神的に強くなりたい」と望んでいるんじゃないでしょうか?


他人のちょっとした言葉に傷つく。


自分の言動が他人を傷つけたのでは? と悩む。


自分で自分のとった言動で落ち込む。


そんなことがほとんどの人にあるのではないでしょうか?


巨大な大脳を持ち、高度な社会の中で生活する人間という生き物は、誰もが傷つきやすく、その傷ついた心を隠し強がって生きています。


もしそうでない人がいるとしたら、おそらくその人は、何かが欠落した人だと思います。


もしあなたが「私は心が弱い」と思っているとしたら、それは当たり前のことだと思ってください。




●心が弱い人ほど保守的である

人間に限らず、すべての生き物は“保守的”です。


ここでいう“保守的”とは、政治的な意味や右翼左翼といった思想的なものではなく、これまでとってきた自分の行動や習慣を変えようとしない人のことを指します。


動物が自分のテリトリー(縄張り)から出たがらないように。あるいは、ジャングルに住んでいる動物が平原に冒険に行かないのと同じです。


自分のテリトリーは、どこに何があるか、どこが危険か、エサはどこにいったら取れるのかを知っているので安心です。


しかし、自分の知らない世界は、何があるのか、どんな危険があるのかなんてわからない。野生の世界は毎日が生き残りをかけていますので、種の保存のためにもテリトリーから出ないで生活したほうが有利なのです。


人間の場合も同じです。


自分の生まれ育ち、知っている世界のことは割と安心して生活できるため、新しい世界に踏み出そうとしません。


こういった傾向は、年齢を重ねた人や、立場の弱い人ほどあると言われています。


ひきこもりやニートの人にも、当てはまることではないでしょうか?


弱い人ほど、その居場所は狭く、コミュニティも小さく、その場所にしがみついてしまう傾向があるようです。



●心を強くしたかったら小さな冒険の旅に出よ!

精神的に弱い人は、おそらく新しい何か、それは新しい人間関係かも知れませんし、新しい作業かも知れませんが、そこから出ようとしません。


だって怖いから。


皆さんにも経験があると思いますが、小さな子どもの頃って、道一本隔てたまだいったことがないところや、隣町に行くのさえ、ちょっと怖くて、でも勇気を出して冒険しにいったことがあると思います。


子どもはそういった冒険を繰り返して、少しずつ自分のテリトリーを大きくしていきます。大人になって思い返してみたら、ほんと、小さな範囲のことなんですけどね(笑)。


大人になったら、子どもの頃、あんなに大冒険だった「あの角の先」や「あの隣町」が、なんでもないご近所になっちゃう(笑)。


同じことです。


心を強くしたければ、同じように「小さな冒険」をすればいいんです。


思い切って、新しい習い事をして、新しいコミュニティにいって、いろいろな人と出会い、知らない何を習ってみるとか


初めての料理屋に行って、異国の食べ物を食べてみるとかね。




●心が弱い人は体も弱い

人類の歴史をみると、新しいことにチャレンジする人って、裕福で自信家で、肉体的にも頑健で行動力がある人か、それまでの生活を誰かに追い出されて仕方なくっていう人、後は好奇心が異様に強いとか、変わり者とかなんですね。


でもそういった人達が人類の文明や文化を作ってきたんです。


まあ、そんな大きな話しではなくて、どうも心が弱い人って、肉体的にも弱い傾向があるみたいなんですよ。


ちょっとしたことでお腹壊したり、すぐ風邪を引いたり。


当たり前ですけど、病気になると、どうしても気が弱くなります。


あるいは、心が弱い人の場合、病気になることで、自分の心を守っているということもあるでしょう。この場合、病気は救いになっているのかも知れません。


でも、もしその人が、本当に強くなりたいのなら、心と同時に肉体も少しでも丈夫にしたほうがいいと思うんです。


だから心を強くするための方法として



・規則正しい生活習慣を実行する

・バランスのとれた食習慣を実行する

・しっかりと睡眠をとる

・定期的に運動をする

・住み家を整理整頓して掃除をする



といったことを心がけるべきでしょうね。私はこれまで「心が弱いんです」という人で、これらのことがちゃんとできていた人は、ほとんどいませんでした。


逆に言えば、これらのことを実行し、さらにちょっとしたチャレンジを楽しんでいけば、自然と心は強くタフになっていくということなのでしょうね。



でも、ま、人の心は皆弱いもの。


いいじゃないですか、そんな弱い自分でも。


だってそれが自分なんですから。








FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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