自分のことを気持ち悪い人だと思っている人へ


●自分のことを気持ち悪い人だと思っている人のほとんどは、自己チューである

不登校・ひきこもり・ニートに限らず、劣等感が強い人や自分は人から嫌われていると思っている人の中には「自分のことを気持ち悪い人」だと思っている人がいます。そういった人のほとんどは、自意識過剰なのですよ。


「そんなに自分のことを考えてないよ、だって自分のことが嫌いだから、自分のことなんか考えたくないから」という人もいるかも知れません。

しかし、「自分のことが嫌い」と思い続けていることがすでに、自分のことを考え続けているということです。自意識過剰とは、自己チューであり、自己チューとはワガママな人のことでもあります。


だからこそ、多くの精神科医やカウンセラーは、口をそろえたように「悩んでいる人は皆自己中だ」とか「自分のことしか考えられなくなってしまっている」といいます。


「いやいやそんなことはありません。親や子どものことをいつも考えて悩んでいるのです」と、悩んでいる人はいうのですが、子どもや親の素行とか、どう思っているかを悩んでいたとしても、当たり前ですが、その中心に自分があり、子どもや親等がその言い訳や悩みのための材料になっているすぎないことがたくさんあります。


自己関連妄想という言葉があります。まったく関係ない人が笑っているのをみて「バカにされた」などと考えることです。こういう人はいつも被害妄想的であり、自己チューであり幼稚ともいえます。
自分のことを気持ち悪い人だと思っている人は心当たりないでしょうか?


●悩んでいる人ほど深く考えることができない

そして、その悩みについて、いつも考えているようで、あまり深くは考えることができません。

「いえいえ、一日中そのことを考えてばかりいるのです」という人もいますが、その考えは、ある一定のところでぐるぐるとループし、堂々巡りを繰り返しているだけ、問題解決にたどりつくことは滅多にないことがほとんどのようです。


一日中、悩んでいるのだけど、いつも考えが堂々巡りをしているだけというのは、深く考えているとはいえません。むしろ、自分の頭で考えることを放棄しているといえます。堂々めぐりの中には、どうすれば問題解決に近づくことができるのか?


そのための優先順位はどうか? いつ行動するのか? いまこの場でできることは何か? そして、いまそのための行動を起こして活動している。などといったことがないとすれば、やなり考えが堂々巡りしているだけなのです。自分のことを気持ち悪い人だと思っている人は心当たりないでしょうか?


●イヤな相手とはまともに付き合わなくてもいい

悩んでいる人、苦しい人は、みな自意識過剰になり、自己中心的で幼稚になります。そういう人は誰かに相手をして欲しいと望みながらも、しばしば多くの人に敬遠されてしまいがちです。そんなとき、近づいてくる人というのは、その人を利用しようとしている人が多いようです。


すると、自分のことを気持ちが悪いと思っているような人は、最初は信じられず、やがてこんなわたしでも…… となり、相手を信用しすぎたり、せっかくできた友だちだからと、理不尽な要求を突き付けられても断ることができず、ただ相手に利用されるだけになってしまいこともあります。


また、自分が気持ち悪いと思っている人は、そう思っているだけに人の付き合いに気後れする傾向があり、そんな人にわざと近づいてきて、いじめを行ったり、いやみをいったりする人が現れてきます。


そういうとき、ただだまってやられるだけだと、なかなかそれらの行為はやみませんので、なるべくそういった人とは近づかないようにし、どうしても仕方がない場合以外、まともに付き合うことはありません。


●ひどいときは病院へ

自分が気持ち悪いと思っていることが過度になると、病気の域にまで行ったり、他人に迷惑になることもあります。

自己臭恐怖症や自分の顔が醜いと思い込んでしまう病気、あるいは自分は気持ち悪いと思い込みすぎて、対人恐怖症になってしまうこともあります。そういうときは、迷わずに病院にいって相談をするべきです。


●自分を気持ち悪いと思わなくするには?

自分が気持ち悪いと思ってしまうということは、自分という人間を自分で否定しているということです。だからこそ自分が気持ち悪いと思っている人は「どうせ自分なんか」「だって自分なんか」と、自己否定の言葉を多用します。


その方法はいくつかあるのですが、お時間があるときにでも参考に、以前撮影した動画がありますので紹介しておきます。参考になればと思います。


「FHN放送局 自己評価をあげられない人のために」

第一部
司会;巨椋修 天正
○自己否定は学習の結果である
○ダメな自分も含めて自分を認める
○自分に対して「ありがとう」


第二部
ゲスト;中田新一(映画監督)

○映画における自己評価と他者評価
○伸びる俳優、伸びない俳優
○残る俳優、消える俳優


ゲスト;明橋大二精神科医

○虐待されて育った大人はどうすればいいのですか?
○自己肯定感を高めるために自分でできることとは?
○育児疲れしているお母さんたちは、どうすれば穏やかにくらせるのか?
○家事育児が思うようにいかなくて、へこたれそうになっている母親が、自己肯定感を保つための発想法とは?



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)


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