認知のゆがみとは何か


不登校・ひきこもり・ニートの周辺事態として「認知のゆがみ」というものがあります。

これは案外深刻で、本人もあまり気がつかないことなんですけど。本日はこのことを少し語りましょう。


その前に「認知」とは何か?

心理学や社会学、法律などで、多少使われ方が違うのですが、このブログにおいて「認知」とは

物事や言葉を、解釈、認識、意識、知覚、理解することを「認知」ということにします。



さて、不登校・ひきこもり・ニートの人たちは、精神疾患の人たちの中には、物事や言葉を相手の意図した通りに解釈することが苦手な人がいます。

物事や言葉をゆがんで解釈したり、理解してしまうのですね。

あるいは、何でも悪いほうに考えたりする思考の癖を持っている人も多いようです。


不登校・ひきこもり・ニート精神疾患の方々と最初にお話しを聞いていた頃、こちらの言葉や考えがうまく伝わらないので大変奇妙に感じたものでした。

そのほとんどが、一つの言葉や出来事を、被害妄想的だったり、いわゆるイジケたものの見方をするものですから、正反対の解釈をして激怒したり、勝手に傷ついたりする人がたくさんいました。


それは、ある意味、おもしろいくらいに物事の解釈、認識がゆがんでとらえるのです。

そうなると、当然、いろいろなところでトラブルになります。

自分では間違っていないと思っているのに相手が不快になったり、こちらが不快に思ってしまったりします。

そのうち、人の会うのが怖くなったり、誰も理解してくれないと思い孤立感を感じたりするようになります。


つまり、とても生きづらい日々を送らなくてはならなくなります。


では、そういう人はどうすればいいのか?

もし、自分に「認知のゆがみ」があると思ったら、それを正していけばかなり改善することが可能になります。


その一つの療法が「認知行動療法」です。認知行動療法とは

情緒障害や気分障害などに対する治療技法の一つ。


物事を解釈したり理解する仕方を修正する認知療法と、学習理論に基づいて行動を修正する行動療法を統合した療法。


他の心理療法よりも比較的短期間で治療効果が認められるとされ、パニック障害強迫性障害摂食障害、不安障害などに効果があるとされる。

できれば、病院にいってちゃんとした療法を受けるのが理想ですが、すぐには無理な場合、自分の考えや理解を、直情的に判断するのではなく、いろいろな考え方があると、ちょっと考えてから行動や判断してもいいかも知れませんね。


ポイントはなるべく柔軟に考えること!


そして自分の認知のゆがみを自覚すること!


ほとんどの生きづらさは認知のゆがみがきているのですよ。

人間が怖いとか、●●が怖いといった不安障害とか恐怖症というのは、その恐怖や不安の実態がゆがんで大きくなってしまったものがほとんどでしょう。


もしそれが、「さほど怖くない」と自覚できれば、それほど苦しむこともなくなるはずなんですから。



FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)