子どもを犯罪者に育てる方法

子ども健全に育てたいという親は多く、犯罪者にしたいと思っている人は、少ないと思います。


しかし世の中には、様々な教育法が提唱されており、あれがいい、これがいいと百花繚乱状態といってもいいでしょう。


では、数ある教育法・育児方の中で、どのようなものがいいかというと……


成功例よりも、失敗例から学んだ方がよろしい。


子育て法というのは流行り廃りがあるらしく、一時的にもてはやされた子育て法は「実は失敗だった・・・」なんてことが少なくないんです。

つまりブームの子育て法はいささか不安定。


過去、1960年代から70年代に日本を席巻したスポック博士の育児法は、いまや否定されているし。


かつて放任教育論が流行しましたが、そのブームを引き起こした教育評論家某氏は、やはり子育てに失敗。家庭が崩壊したといいます。



逆に安定しているのが、失敗例。


これは長い年月、時代、流行にあまり影響されずにいます。


つまり、犯罪少年、犯罪者の養育者を反面教師にすればいい。


少し古い資料ですが、『平成5年版・犯罪白書』によると、犯罪少年に対する親の養育態度がしるされています。



放任 54%

厳格 25%

甘やかし・過保護 17.8%



と、この三つがトップスリー。



つまり、「子どもを犯罪者に育てよう」と、思った場合、この三つの教育法・育児法を使えば、その確立は高くなるということになります。


ぎゃくに「犯罪者にしたくない」と思ったのなら、放任・厳格(過干渉)・過保護をやめればいいということになります。

※『甘やかし・過保護』とは、子どもを甘えさせてはいけないという意味ではありません。子どもの成長には充分な『甘え』が必要です。『甘やかし』は、子どもの自立を奪うほどの過干渉をいいます。





また、この三つは過度になるとすべて“虐待”のジャンルに入る教育法・育児方となります。

しかし、多くの親はこれらの方法が、虐待であるとは思っておらず、むしろ“正しい”と信じて行っている場合も多いのです。





そのむくいは、成長するにしたがい出てきます。


多くの場合、思春期に噴出してくる。


また、子どもが成人し、30歳前後で出てくる場合もある。


犯罪という形ばかりではなく、突如親への家庭内暴力という形で出てきたり、結婚後、妻や夫、子どもへの暴力という形になって出てくる場合もあれば、不登校やひきこもりという形で出てくることもある。


またこういった教育法・育児方をされると、人とのコミュニケーションがうまく行かなくなる場合もあり、ストレスも大変多い。

そのため、何らかの精神障害心身症が出てくる可能性も大きかったりします。
(もちろん“すべて”ではありません)




子育てに不安がある人は、これらのことを反面教師として考えていけばいいんじゃないでしょうか。