不登校支援の一番いい方法とは


多くの不登校支援者・支援団体が語ること



「学校なんて行かなくてもいいんだ」


「むしろ学校なんかに行かないほうがいいんだ」



そして、多くの不登校支援者・支援団体が語る【不登校の成功例】……




実はね、これらの不登校支援者・支援団体の人たちが語っていることには、大変な矛盾があるんですよ。


なにか?




不登校の成功例のほとんどが、再登校か大学進学の人で占められている!




という現実があったりします。


もちろん全部ではありませんが、それが現実。


あるそういった成功例に取り上げられている人と会ったことがあります。


その人は大検(現・高校卒業認定)をとって大学に進学した人なんですが、その人がいうには


「ぼくは結局、大学という学校に学校復帰したわけですから、本当の意味で不登校の成功例とは言えないと思うんです。ぼくはいまアルバイトで生活していて、そういった意味からも成功例と言われるのはちょっと……」


と、いうことでした。


さらにある不登校やひきこもりを長く取材されているジャーナリストに方のお話しによると


不登校やひきこもり経験者が後に支援者になり、自分の成功談を本とかにすることが多いんですが、その後またひきこもりになったりニートになったりすることがやっぱり多いんです。もしかしたら、不登校やひきこもりから復帰したら、過去とは縁を切った方がいいのかもしれません」


ということを聞いたことがあります。


実はぼくも同意見で、元経験者が支援者になって、まだひきこもりに戻っていくなんてことをときどき見聞きするもんですから、よほどしっかりした人でない限り、不登校やひきこもりを卒業したら、過去は過去として離れていった方がいいのかもしれません。



少し話がそれました。


不登校支援の一番いい方法とは……


ひとつは、その子が学校に行くことで苦しい思いをしていたり、いじめられている場合、決して無理に学校に連れて行こうとしないことです。


しかし、人間は社会性の強い動物ですから、他人との接触をまったく断ってしまうというのはつらいものですから、何らかの形で他人や友だちと接触できる場に行けるようにした方がいい。


将来のことを考えて、高校卒業や高校卒業認定を取れるように支援した方がいい。



ぼくは、特に反社会的でない限り、人はどのように生きてもいいと思っています。


学校に行くとか行かないとかも、その人や親の考え方次第で、どのように選択してもいい。


でも、できれば、その人の可能性を高める、あるいは試せるような状態の方がいいのではないかとも考えているのですよ。


ま、何事も決め付けないことですね。



不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)