老人の時代がやってくる
『不登校・ひきこもり・ニート』というのは、基本的に「若者」の問題なんです。
この問題を取材するようになって、昔若者だった人は、すでに若者と中年のハザマにいる人がたくさんいます。あるいは中年になった人も。
10年前25歳だった人はもう35歳。
10年前29歳だった人はもう39歳。
あと10年たてば“熟年”という年齢になるのでしょう。
一年なんてあっという間に過ぎてしまうもの。
10年もまた、あっという間に過ぎてしまうもの。
そしてふと気がつけば人は老いているわけです。
ああ、中学生くらいのときに小学生を見て「彼らはまだまだ若い」といっていた日が懐かしい。(笑)
なんでも日本国では「年金問題」なるものがあって、4〜5人の若者で一人の老人を負担しなければならないなんて言われているらしいのです。
しかし、現実には年々年寄りは増えて若者が減っていくわけですから、現実的には無理なわけです。
もしかしたら4〜5人の老人が一人の若者の教育費などの面倒を見るような時代がくるかも知れない。
実は、ぼくはそれでもいいと思っているんです。
いま「若者奴隷社会」なんていって、年寄りが引退しないから若者に仕事がない時代です。
かといって年よりも昔の年寄りのように縁側で猫を抱きながら日向ぼっこをしているような人も少なくなっているし、そんな老け方はしたくないという人が増えている。
昔の年寄りは枯れているっていうイメージですが、いまは何かとお盛んだったりします。
変な話し40代50代で、20歳そこそこの女の子をかっぱいじゃう男なんて普通にいる。
金を持っているからじゃなくて、カッコいいからってことで女の子にモテてる50代とか普通にいるし、中には孫みたいな女の子に貢がしている人もいる。
女性でも40代50代が“塾女ブーム”とかいって普通にAVに出てて、それも売れてる。
これ、もしかしたら、そのまま10年後20年後に持ち越して、60代70代が若者と恋愛とかセックスを楽しむことなんて当たり前なんて時代が来るかもしれない。(というか、すでにそんな人は少なくない)
基本的に年寄りの方が金もあるし、仕事の経験もある。
管理職の訓練や経験もある。
さらに年寄りたちが元気だったら若者は勝てないよねえ。
するとどうなるか?
元気のある年寄りと、やる気のある若者というラインと、
病気がちでヨボヨボになった老人とニートのような働けない若者の二極化が起こるかもしれない。
つまり、年寄りと若者の社会格差がなくなって、定年退職後の年寄りが、若者とアルバイトを奪い合いような時代がくるかも知れない。
そうなると、やる気の無い若者は『若さ』というウリしかなくなるわけよ。
そうなると、教育を受けていなかったり、キャリアがない若者はやっぱり不利になるかも知れない。
(もうなってるかも)
さて、ここまで書いたのは、ほとんど冗談半分だけど、冗談じゃないってところもあるよね。
近い未来にそんなシーンがあるかもよ。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)