幸せへの道
『快楽を求めて生きよ』
とか
『損得で決めろ』
とかって書いたりしたのですけどね。
もちろん、いろいろと反対意見もあるかも知れませんが、しかし人間というものは、そんなものだと思うのですよ。
人生もしかりで、人生には特別な意味などないんです。
地を這う虫も、空を飛ぶ鳥も、特別に考えたりせず、ただひたすら生きているだけ。
人間だって同じなんですよ。
ただ人間には、他の動物とはけた違いに大きな脳みそがあり、人間とは? 人生とは? と、考えることができるというだけのことです。
人間は生きる意味や、人生の意味について何千年、何万年と考えてきたんですけど、正しい答えなど出ておりません。
答えは、その個人個人が考えて創りだすものなんです。
あるいは、誰かが創作したり、思い描いた虚構にすがっているともいえますね。
また、生き方・生き様なども、その他大勢の人たちや、社会、世間の人が決めたレールや常識に従い、あまり考えずに生きていくというのも、それはそれでいいのかも知れません。
例えて言うならば
『いい学校を出て、いい企業に入って……』
みたいな。
『社会のために働くと幸せになれるハズだ』
みたいな。
ところが、それが近年になってから、社会や世間のレールや常識というものが、あまり信頼置けないということが、人々にわかってきちゃったんですよ。
「いい学校を出て、いい企業に入っても、幸せになれるとは限らないじゃないか」
「額に汗して働いても、幸せになれるとは限らないよ」
ということが、バレちゃった。(笑)
ただ、ちょっと安心安定度が高いくらい。
必死に努力して優良企業に就職しても、潰れるかも知れない。
安定した公務員になっても、生きがいが見つからないというのは良くある。
一流大学を出て、一流企業を出て、幸せな結婚をしても、うつ病になったり、人間関係に苦しんで大変つらい毎日を送っている方もたくさんいる。
社会のために良かれと信じてやっていても、利用されたりダマされたり、あるいは必ずどこかで誰かから文句を言われちゃう。
そもそも幸せってなんだ???
ってことになってます。
答えを言えば『本人が幸せと思ったら幸せ』という一言に尽きるでしょう。
幸せというのは、人から与えられるものではなく、自分で感じるものなんです。
そう、個人かいかに幸せと感じるかが、大切なんですよ。
人が、「あなたは安定して高収入の仕事をしているから幸せだ」と決められても、本人がそう思わなければ仕方がない。
だからいかに「自分が幸せになれるか」を考えた方がいい。
自分個人が幸せになるためには、他人の幸せも考えないといけない。
人の幸せのために自分を犠牲にする必要はない。
自分個人の幸せを求めよ。
それが他人の幸せにも通じる。
そういう環境を自分で作っていけ。
それが幸せへの道であると、わたしは思っています。
『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)