コミュニケーション能力上達法は、語学と似ている


「コミュニケーション能力は、持って生まれた性格だから、大人になってから伸ばすのは難しい」


確かに、幼少期に虐待を受けたりすると、心に大きな傷を負ったりして、その後の人生に大きな影響を与えるというのは事実のようです。

だからこそ、幼児教育が注目されたりしているんですけどね。


でも、本当に一番大切な幼児・児童教育というは、3歳くらいから、家庭教師をつけたり、知育玩具をたくさん与えることじゃないんです。


そんなことはどうでもいい。

何より一番大切なのは、お父さんとお母さんが仲良くしていて、子どもを充分に可愛がってあげること。子どもに安心を与えてあげることなんです。


そういう家庭に育った子どもは、大人になったときコミュニケーションで苦労することが少ないんですよ。


ただ、そんな家庭ばかりじゃない。


表から見れば、“理想の家族”に見えるのかも知れないけれど、内側はそれぞれでしょう。


いい家庭に恵まれたかも知れないけど、どこかでつまづいてしまうことだってある。


そして本人が、自分のコミュニケーション下手に気がついたときは、もう大人だったりします。



そういう人の場合、その人がコミュニケーション下手になってしまったのは、その人の責任ではありません。



が、しかし





その人が、そのままコミュニケーション下手のままでいるのは、その人の責任です。




じゃあ、どうすればコミュニケーションが、うまくなるのかというと、それは


本人の努力しだいなんです。


コミュニケーションの努力って、語学と似ています。


子どもの頃から、外国語に親しんでいると、語学の学習も楽なもんです。


でも、大人になってからやろうとすると、なかなかうまく行かない。


コミュニケーション能力もこれと一緒なんです。


子どもの頃に、教わらなかったんだから仕方ないんです。


でもね。大人になってから、努力して外国語を喋れるようになる人が、いっぱいいるのと一緒で、コミュニケーション能力も、努力することで発達するんですよ。


語学を身につける努力って、地味でしょ。

コミュニケーション能力をつける努力も地味です。


語学を学ぶためには、いっぱい失敗して、いっぱい恥をかくでしょ。


コミュニケーション能力を身につけるためにも、いっぱい失敗して、恥をかくんです。


もういっぱい傷付きながらね。




やるかやらないかは、本人の気持ちしだいなんですよ。

他人がどうこういうことじゃないんです。



本人がやる気になれば、必ずコミュニケーション能力は上達します。






不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局代表』
巨椋修(おぐらおさむ)