不登校その後の現実1 統計調査結果
どうも巨椋修(おぐらおさむ)です。
今回はちょっと現実的に【不登校でもいいじゃないか】ということについて考えてみたいと思います。
で
いきなり答えなんですが
そんなことは本人とか保護者次第である!!
ということにつきます。ええ、ホント。(笑)
しかし、まあ客観的にそれらを観てもいいのではないかと思いまして、ちょっと統計数字を表してみましょう。
●小中学校の不登校児童生徒の約6割は、高校に進学する。
というのが、いまの現状のようです。これに良い悪いはありません。
さて次。
内閣府が文科省の協力で得た調査によると、平成16年(2004年)に中学校不登校だった生徒が平成21年(2009年)にどうしているかというと
1、 現在,「学校に行っている」と回答した人は約4割(39.4%)。
2、 「仕事をしている」(26.6%)
3、 「仕事にはついておらず,学校にも行っていない」(16.5%)
という結果になっています。
これはこれでよし。ひとつの統計結果ですから。
次に、高校の中退について見てみましょう。
高校中退者は、年間7万人強います。
その高校中退者における、中学時代の出席状況を見てみましょう。
●中学校在学時(全学年を通して)の欠席状況
1、「1/3くらい休んだ」(13.7%)
2、「1/2くらい休んだ」(3.6%)
3、「ほとんど休んだ」(7.1%)
つまり、高校を中退する人たちの約4分の1が中学不登校経験があるといえます。
と、いうことは、中学不登校だった人は、中学卒業時に高校進学をしなかった人約と、高校中退の人と合わせて、中学校不登校の約7割近くの人が、結果的に最終学歴が中卒ということになります。
●中学校不登校生徒の約4〜5年後は前述した通り……
1、現在,「学校に行っている」と回答した人は約4割。(39.4%)
2、「仕事をしている」(26.6%)
3、「仕事にはついておらず,学校にも行っていない」(16.5%)
※不登校児100人中16〜17人、6人に1人がニートになっている。
しかし逆に言えば、66%の人は学校や仕事についているという数値も出ています。
これは明るい話題といってもいいかと思います。
中学不登校の約7割近くが、学校もしくは就業しているわけですから。
ただ、不登校経験者が就業した場合、フリーターなど非正規雇用者が約7割というのも現実です。
ただし、調査によると、正規雇用者は28.9%もいるというのですから、これも明るい話題といってもいいでしょう。
巨椋個人としては、これらの数値よりも、気になることがあるのです。
それは、彼らが不登校や高校中退になった理由。
・学校不適応や友だちとうまく行かなかった
・学力不振
というもの。
つまりは人間関係が下手、コミュニケーションがうまく取れないというものです。
そして、学力もあまり良くないと……
たとえ、学力が多少低くても、不登校や高校中退でも、人とうまくやっていける能力があれば、学校復帰や進学をしてもうまくいきますし、職場でもうまくいくことでしょう。
しかし、それがうまくいかないと、とても苦労をすることになります。
まとめとしては、不登校も高校中退も、後の就職状況や、ニート率の高さから現実は厳しいといえるでしょう。
これをうまくするには
●人間関係能力を高める。
●高卒・高認の資格ととる。
というのが、現実的な対処の仕方といえるでしょう。
高卒・高認の資格取得が難しい場合は
●正規雇用が理想だが、難しければ、できる範囲でアルバイトなどをし、収入を得ることからはじめる。
●それが難しい場合は、職業訓練校などに通うなり、何らかの社会参加・もしくは社会参加訓練をする。
といったところでしょう。
●さらにそれでも社会参加・社会訓練が難しい場合は、医療や福祉などの助けを借りて、現状を少しずつ良くすることも視野に入れておくとよいでしょう。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)