夏休み明けに増える不登校


08年にこのブログにこんな記事を書いてます。

「夏休み明けがひとつのカギ」

不登校の児童生徒にとって、夏休みや冬休みは、「学校に行け!」「学校にいかなきゃ」というプレッシャーが減るため比較的楽な時期なのですが、学校がはじまる時期は、また元のストレスの多いにときがはじまるということでもあるます。


不登校は、夏休み明けに増える傾向があります。

福島県教育委員会の「ストップ・ザ・不登校」によると、中学生は9月に急増しているこのこと。


ただ、不登校だった児童生徒の学校復帰も、夏休み明け、9月から増えているんです。

つまり夏休み明けは、どちらにせよひとつのキッカケになっていることがわかります。



小学校や中学校の不登校はまだマシで、高校不登校となると、そのまま「中退」「留年」というプレッシャーがかかります。


高校というのは、家族の引越しでもない限り転校、編入が難しく、特に公立高校の場合、不登校が理由での転校・編入は、多くの場合難しいのが現状。

高校不登校の人は、「親に経済的負担をかけている」という自覚もあって、より自分を責めてしまう傾向もあります。

平成23年、内閣府の「若者の意識に関する調査(高等学校中途退学者の意識に関する調査)」によると、


高校中退者に、高校を辞めたことを後悔していないという人が、半数近くの46.9%。

しかし、高校中退したあと、高卒の資格が必要と考えた人が、8割近くの78.4%。


事実、高校中退者は中卒で社会に出た人よりも、正規雇用率が低いのです。

だから、高校中退者の約半数が、どこかの高校に入りなおすなり、通信制高校編入しています。


しかし、不況の現在。学費の問題もあり、公立高校から私立への編入や、再受験が困難な親も増えてきているでしょうから、大変なことだと思います。


義務教育の不登校にせよ、高校の不登校や中退にせよ、それぞれに事情があるわけですから、それを否定するのは間違っています。

だって高校中退した人の半数近くが、後悔していないということは、中退して良かったと思っている人が半数近くいるということでもあります。

つまりそれだけつらかったりしたということかも知れません。

不登校や中退はいいとしても、その次のプランがしっかりとしているといいですね。


『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)