不登校・ひきこもり・ニートは悪くない

不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? [DVD]

●不登校・ひきこもり・ニートは憲法違反じゃない

　日本の憲法には三大義務というのがあります。「勤労の義務」「教育の義務」「納税の義務」

　不登校・ひきこもり・ニートはこの三つの義務を果たしていないからヒコクミンだ！　なんてバカをことをいう人がいますよね。

　そういう人は憲法というものがどんなものなのかをご存じない。憲法なるものは国民が守るべきものじゃないんです。憲法は国家や国家権力が国民の人権を侵害しないためにあるもの！

　憲法は国家が守るべきものであって、国民は守らなくていいのね。国民が守らないと罰せられるのは法律。

　だから憲法に「勤労の義務」って書いてあるけど、法律には「勤労の義務」なんて書いてない。

　憲法には「教育の義務」について書いてあるけど、教育基本法には「正当な理由があれば学校にこなくてもおとがめなしだよ」ってなことが書いてあって、不登校は正当な理由だからお咎めなし。

　あと「納税の義務」ってのがあるけど、ニート・ひきこもりは基本無収入だから納税の義務なし。不登校は基本15歳以下だから基本納税の義務なし。もっともそれなりの収入があれば別だけど。

　よって法律的には、不登校・ひきこもり・ニートってまったく問題なしなのですよ。

●不登校・ひきこもり・ニートを叩く人の心理は嫉妬

　不登校・ひきこもり・ニートを叩く人、あるいは生活保護や在日外国人を叩く人っていまたくさんいるじゃない。

　その心理は、「あいつらサボって、うまくやりやがって」とか、「俺は被害者で悪いのはアイツら」的な感情だと思うんですよね。つまり嫉妬ですよ嫉妬。

　そういう人の心理って、不登校・ひきこもり・ニートに近い状況にあったり、心理的に近い状態の人が多いとはいえると思います。

　つまり自分を叩いている対象に投影しているのね。

　鏡に写った自分を叩いているの。だから余計に哀れだよね。

●不登校・ひきこもり・ニートを叩く人は叩く対象を間違っている

　世の中には学校とか会社とか、集団になじまない人ってたくさんいると思うんだ。

　そういう人を強制的になじませようとするのは間違っていると思う。

　学校になじまない人がいるのなんて当たり前だし、集団が苦手な人がいるのなんて当たり前で、そういう人がいない社会って異常だと思うよ。

　っていうか、そういう人は弱者と呼ばれる人を叩いて自分の小さな“正義”を主張するのってどうなんだろう？

　いま完全失業者200万人、フリーター180万人もいるわけで、不登校・ひきこもり・ニートを叩くよりも、失業者って働きたくても職場がなくて働けない人のことで、フリーターや契約社員・派遣社員で正社員になりたい人も相当いて、非正規雇用が善労働者の4割だっちゅーのにこれといった手を尽くさない政府行政に文句を言った方がいいんじゃねーのって思ってしまいます。

　正直不登校・ひきこもり・ニートを叩く人って相手を明らかに間違ってるよなー的にね。

　どちらにせよ、不登校・ひきこもり・ニートは悪くないし、恥でもない。人から責められるものでもない。逆にそういった人たちを責めている人たちのことをどうかと思うのでありますよ。

　ＦＨＮ放送局
巨椋修（おぐらおさむ）

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巨椋修（おぐらおさむ）は陽明門護身拳法という護身術＆総合格闘技の師範をやっています。

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