常識を捨てまじめをやめれば楽になる



●まじめな人ほど不登校・ひきこもり・ニートになりやすい

 不登校・ひきこもり・ニートの取材を初めたころ、あることに気が付きました。それは不登校・ひきこもり・ニートの皆さんも、そのご家族の方も、みんなとてもまじめなのです。そしてまじめすぎたために疲れてしまっていることに気が付いたのです。




 まじめな人ほど、応用がききません。
 まじめな人ほど、手を抜きません。
 まじめな人ほど、悩みます。
 まじめな人ほど、うつ病になりやすいといいます。





 う〜ん、まじめな人って何かと大変ですね。


 だった、まじめであることをやめてしまえばいいんじゃないでしょうか?




●まじめのやめ方

 まじめをやめるというのは、その人の常識を一回捨ててしまうことです。


 例えば不登校・ひきこもり・ニートで苦しんでいる人は、不登校・ひきこもり・ニートは良くないことだという常識があるんです。だから「別に不登校・ひきこもり・ニートでも全然いいじゃん」と、普通に考えればいいんだけど、まじめな人ほど、常識に縛られてしまいがち。


 実は「この世の常識」って、実は「取りあえず、秩序のためにそう決めておきましょう」という程度で、あまりあてにならないものなんです。


 例えば、いまの時代、天動説と地動説どっちが正しいかと尋ねられたら、現代人のほとんどは、地動説と答えると思う。常識のある人、学校でちゃんと勉強した人ほどそう答えると思います。


 でもそれって、本当に正しいんですかね?



 でもそれ間違い。まず天も地も両方動いていますよね。あるいは天か地かどちらに視点を置くかで、天動説も地動説もどちらも正しいといえます。


 お金持ちになられいと幸せになれないという常識を持っている人がいるとします。でも、それはその人個人の常識で、お金持ちになったがゆえに不幸を招いてしまう人もたくさんいます。例えば、宝くじで大金を当てた人はその後幸せになるのでしょうか? 


 アメリカのある調査によると、宝くじで大金を当てた人の55%が「以前よりハッピーになったとは思えない」と答え、65%は「以前よりお金の心配が増えた」といいます。また90%が友だちを失うといいます。つまりお金持ちにならないと幸せになれれないとという常識を持っている人は、その常識を疑ってもいいんじゃないでしょうか?


 もしあなたが科学は正しいという常識に縛られているとしましょう。しかし科学とは「反証が可能なもの」ではないと科学とは言えないのです。「相手の主張がうそであることを証拠によって示すこと」です。つまりこれは証明されたものであろうとも、科学が科学であろうとするならば、「その説は間違っている」ということも証明されねばならないということ。つまり絶対的に正しいことなどないということです。


 私たちが常識と思っていることは、「取りあえずそういうことにしておきましょう」ということであり、絶対ではありません。


 あなたが常識と思っていることは、正しいとは限りません。常識という縛りから離れるためには、「あなたがこうだ」と思っていることを、逆の目や違う角度から見る習慣を持つことです。


 また「ねばならない」という考え方をなるべく捨ててしまうことです。




・子どもは学校にいかねばならない。
・大人は働かなければならない。
・仕事や学校をサボってはならない。
・男は男らしくあらねばならない。
・女は女らしくあらねばならない。
・いい親でなければならない。
・いい人でなければならない。
・嘘をついてはならない。





 こん常識は捨ててしまいましょう。
 




●まじめをやめれば楽になる

 まじめをやめようと書いていながら、なんなのですが、まじめな人って本当はいいんですよ信頼できるし。ただし、まじめさゆえに疲れてしまうまで働いたり、人間関係で苦しんだりすることはないのです。


 まじめな人ってねガマンしちゃうでしょ。「私さえガマンすればいい」とかなんとかいっちゃって。


 これね。みんながみんな自己犠牲をしちゃったらどうなると思います? そうです。全員が犠牲者になってしまうのですよ!



 自己犠牲は美しいとかイイコトなんて信じちゃダメ! まず自分を犠牲者にしないことが大切なの!


Win-Win(ウィンウィン)」という言葉をご存知でしょう。私も勝って、あなたも勝つ。人との関係において、私とあなた双方に得のある良好な関係がいい関係なの。いっぽうが犠牲者になるのは決して美しくもイイコトでもないのです。


 自己犠牲じゃなくて「共存共栄」「自他共栄」「半ば自分の幸せ 半ば他人の幸せ」を目指すべきなのです。


 学校に行かなければならない、サボるな、働け、いい人であれ、いい親であれ、嘘などついてはいけない・・・ なんてことに縛られることはありません。むしろいま年間3万人近くが自殺して、かなりの数の人がうつ病になっているんです。そんなことになるくらいなら、サボったほうがマシ! そんなにいい人であることもないし、ちょっとくらい嘘をついてもいい!


 それにはまじめをやめること。まじめをやめると間違いなく楽になります。



 FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)


●オススメ本

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

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わたし(巨椋修(おぐらおさむ))が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』DVDになりました。
精神科医不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
TSUTAYA』のドキュメンタリーコーナーにも置かれておりますのでご覧になってください。


●巨椋修(おぐらおさむ)の著書



ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)

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新版 丹下左膳

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
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