不登校 心の回復のプロセスと親の対応


つい先日、友人の精神科医不登校支援を20年以上続けてきた明橋大二さんと飲んだのですよ。1月30日の全国版朝日新聞に取材を受けた記事が出ていたそうで、そのコピーをいただきました。その記事に「心の回復のプロセスと親の対応」について書いていましたので、ちょっとまとめてみたいと思います。


不登校は心が疲れてオーバーヒートすることで起る。これは「心の調整機能が働いたことで表れる自然な生理現象で、自己回復力の表れでもある」(明橋医師談)


・心が疲れる原因として
【友だちや先生との関係(いじめなど)】【頑張りすぎ】【人一番敏感】などが挙げられるそうです。


・学校を休みがちになったときは
不登校になる前から少しずつサインを出している】【学校を休みがちになったときは孤立感を持たせないようにする】【教諭らによる適切な家庭訪問も有効】


不登校になった子どもの多くが自己肯定感が下がり、気持ちを伝えられなくなる。


不登校の第一段階 沈黙
子どもは「お腹が痛くて学校へ行きたくない」など言葉ではなく体の症状や行動でSOSを発信する。親は「学校に行きなさい」と叱ったりせず突き放したりせず、一緒に考える。


不登校の第二段階 爆発
甘えや怒りが噴き出してくる。赤ちゃんのように親から離れなかったり「お母さんのせいだ」と暴力を振るうことも。これは愛情を試す行為。親はとことん付き合うことで信頼や自己肯定感の向上につながる。


不登校の第三段階 言語化
感情の起伏は激しいもののどうして学校にいかないかといった会話が成り立ちはじめる。ただし焦りは禁物。子どもの話しを否定せず耳を傾け無理に学校に行かせようとしない。


不登校の第四段階 信頼
一転、親と話をしなくなる。第一段階に似ているが信頼関係ができている点が違う。話したいことがあればちゃんと話す。見守りながらいろいろな選択肢を伝える。


回復
子どもはこのような段階を踏んで回復していくが、嫌なことを我慢した期間が長いほど回復に時間がかかる傾向にある。

明橋先生曰く「学校に行けなくなったのは心が休養をとるためで、休めば無からず元気になる。学校に行かなくても色々な道があるので自分のペースで進んでほしい」とのこと。
(参考 引用:2016年1月30日 朝日新聞

また「子どもが不登校になった時」というまとめも書かれていました。



●子どもが不登校になったとき
・自宅
メリット 無理をせず疲れた心と体を休められる
デメリット 家族以外との会話や会う機会が減る


・転校
メリット 環境が変わり、登校できる可能性も
デメリット 学校が怖い子にはあまり有効ではない。地域の友達との付き合いが続けにくい


・復学
メリット タイミングが合えば通えるようになる
デメリット 無理をするとさらに傷つき長期の不登校になるおそれも


とのこと。やはり大切なのは対話と信頼、そして無理をしないことなんですね。


最後に主な相談先も出ていましたから、掲載いたします。


NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
NPO法人 フリースクール全国ネットワーク
・教育支援センター(適応指導教室) 各市区町村の教育委員会
24時間子供SOSダイヤル文部科学省) 0570−0−78310
子どもの人権110番法務省) 0120−007−110
ひきこもり地域支援センター厚生労働省) 都道府県、指定市(一部未設置)




FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)

【脱力系TV! 生きぞこない なう!】のお知らせ。

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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