『黒子のバスケ事件』初公判について
昨日、『黒子のバスケ脅迫事件』の初公判がありました。
この事件を知らない方のために、ざっくりと説明いたしますと、昨年『黒子のバスケ』という漫画の作者の出身大学や『黒子のバスケ』関連のイベント等に脅迫が相次いだという事件です。
犯人は昨年12月に逮捕されました。そして本年3月13日に初公判が行われたわけです。
捕まった渡辺博史被告はジャーナリストの江川詔子さんの言葉を借りれば『強烈な負け組意識』の持ち主であり、裁判では
「反省はありません。反省するくらいなら最初からやりません。謝罪もいたしません」
といい
「逮捕されて初めて手錠をかけられたが、全くショックはなかった。両親といじめっ子によってはめられた見えない手錠が具現化しただけだから」
と語ったといいます。
(引用;黒子のバスケ事件の渡辺博史被告の初公判を傍聴した江川紹子さんのツイートまとめ)
被告がいうには、小学生に入学していじめにあい、家庭では父親に殴られて育ったといいます。
また小学生時代から自殺を考えていたとのこと。
そして『黒子のバスケ』やその作者を狙ったのは、成功者への“ねたみ”であり、自殺の道連れにしようとしたといいます。
そして被告が最後に
「最後に申し上げます。こんな人生やってられないから、とっとと死なせろ!」
と、大声で叫んだといいます。
なんともひねくれて、ねじくれた劣等感の塊りのような人物であり、人生です。
彼の人生はいじめに会い、親に否定されて育ったのかも知れませんが、どのような人であっても、途中で自分自身を認めることができれば、ハンデキャップはありますが、やり直すことは可能であったでしょう。
しかし、人というものは、その人生がひどければひどいほど、やり直すことを拒否します。
なぜかというと、不安を抱え自信を失ってしまった人は、そのひどい境遇を離れて生きていく自信がありません。
よって、そのひどい境遇に固執してしまうのです。
ひきこもりの人が、その家族が、ひきこもりから抜け出す方法を教えられても、実行に移さないのもそのためです。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)