親が子どもの敵になってどうすんの
どのようなことが、原因で不登校になったのかなど、よくわからないことが多いものです。
どのような場合であっても“子どもが何らかのストレスを感じて、学校に行けなくなっている”ということが、ほとんどであると思うのですよ。
子どもが、学校に行けなくなったとき、多くの親は慌て、怖れ、困り果て、挙句の果てに
「悪いのはわたしじゃない!」
「学校や文部科学省が悪いんだ!」
「ろくでもない先生が悪いんだ」
と、犯人探しをしてみたり、あるいは子どもを責め立てて、子どもの腕を引っ張って学校に連れて行こうとしたり、叩いたり、きつい罵声を浴びせたりすることもあります。
あるいは
「わたしの子育てが失敗したからだ」
と、無用に自分を責めてみたりすることも多くあります。
でもね
お母さんやお父さんが、子どもを叩いたり、無理やり学校に連れていこうとするのは、無用であるどころか、より深く子どもを傷つけているだけなのですよ。
子どもが学校に行かない・行けないといっているのは、なんらかの“問題”(それは家庭なのか、学校なのか、それ以外なのかはわかりませんが……)
が、あるからでしょう?
そして、それで一番苦しくて、悲しい思いをしているのは、お母さんやお父さん以上に、その子どもでしょう?
いいですか?
我が子が苦しくて、悲しい思いをしているのね。
そんな子どもに対して、親がさらに子ども責めたり、敵に回ったりしてどうするの?
我が子が苦しい思い、悲しい思いをしているのなら、せめて親だけでも、子どもの味方になってあげましょうよ。
他の誰がなんと言おうと、親だけは、たとえどんなことがあろうと、全面的に我が子の味方になってあげましょうよ。
たとえ、世界中を敵に回すことになっても、子どもが悪いとしても、子どもを信じて、子どもの味方になってあげましょうよ。
親の養育方法が悪かったとしても、いまさら自分を責めたところで、仕方がないんです。
改めるところは改め、子どもの味方になってやればいいんです。
それを、「我が子が不登校になったのは、●●のせいだ!」と、責任転嫁をしたりするのはどうかなと思うなあ。
人も責めない、自分も責めない、後悔はせず反省し、あとは子どもを信じて、子どもの味方になってあげる。
世界中を敵に回しても、子どもの味方になってあげたら、親としてそれでいいんじゃないねえ?
それなのに、「わたしのせいじゃない●●が悪い」「子どもに根性がないからだ」と、子どもの敵に回ってどうすんの。
どうか、親や家族だけでもいいから、その子の味方になってあげてください。