いじめ自殺を減らすために学校は隠蔽体質を改めてほしい


 2017年春、福井県で14歳の中学生が自ら命を絶ちました。 

 少年を追いつめたのは、担任と副担任。他の生徒が震えあがるほどの叱責をしたり、

福井・中2自殺 校長や教頭が叱責やしつこい指導目撃

毎日新聞2017年10月18日


校長は記者会見では「把握せず」 調査委の報告書で判明
 福井県池田町の町立池田中学校(生徒数40人)で今年3月、2年の男子生徒(当時14歳)が校舎3階から飛び降り自殺した問題で、生徒が担任から大声で叱られたり、副担任から理詰めでしつこく指導されたりしている場面を、校長や教頭が目撃していたことが分かった。毎日新聞が入手した有識者による調査委員会の詳細な報告書で判明した。調査委は「問題意識を持っておらず、管理職としての職責を果たしたとは言えない」と厳しく断じている。堀口修一校長は15日の記者会見で「(報告がなく事態を)把握していなかった」と述べていた。【立野将弘、大森治幸、近藤諭】


 報道によりますと、職員室でも激しい叱責をしていただめ、他の教師たちも全員、この行き過ぎた指導を知っていたと言います。

 また少年は、「僕だけ強く怒られる、だから行きたくない」と泣きながら登校を拒否していたといいます。さらに叱責を受けたときに過呼吸に陥ったこともあるといいます。
 

 しかし校長は15日の記者会見で「(報告がなく事態を)把握していなかった」と述べていたといいますから、いつも通りの学校による隠蔽体質が出たということでしょう。

 しかも自殺直後の保護者説明会で校長が「トラブルはなかった」という趣旨の発言をしていたといいます。これはかなりタチが悪いといえます。

 前回のブログで、学校の先生方が不登校児童生徒の原因が、自分たち教師側にあるとほとんど自覚していないということについて書きました。

 不登校の原因について不登校児童生徒と教師側とでは、16倍もの開きがあったのです。

 学校としては自分たちの評価が下がることを怖れ、いじめや非行といった問題が起ったときに、それを上の教育委員会等に報告をしない傾向があります。

 と・・・ すれば・・・ まずそういう報告をしたとき、教育委員会なりまたその上の文部科学省なりが、その報告による低評価をしないようにしないとこの隠蔽体質は改めることができません。

 しかし現状ですぐにということはなかなか難しいでしょう。

 となると、保護者や本人は自分たちで身を守るしかなくなります。もし子どもからいじめ等の相談を受けたとき、無理に学校に行くようにすすめるというのは、被害を受けている子どもを地獄に送り込むに等しいので、遠慮なく学校を休ませ、家族だけで悩むのではなく、いろいろな相談窓口に相談をしたり、場合によっては警察や弁護士に相談するのもいいと思います。



◆相談窓口

児童相談所全国共通ダイヤル
 189=年中無休、24時間

24時間子供SOSダイヤル
 0120-0-78310(なやみ言おう)=年中無休、24時間

チャイルドライン
 0120-99-7777=月〜土曜日の午後4〜9時(18歳まで)

子どもの人権110番
 0120-007-110=平日午前8時半〜午後5時15分





 FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝

わたし(巨椋修(おぐらおさむ))が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』DVDになりました。
精神科医不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
TSUTAYA』のドキュメンタリーコーナーにも置かれておりますのでご覧になってください。


●巨椋修(おぐらおさむ)の著書



ビックリ!おもしろ聖書物語 (リイド文庫)

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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

陽明門護身拳法のHPはコチラ。門下生募集中!
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