第11回 楽に生きて何が悪い 人を恨むことや妬むこと、いじけることはやめよう


●生まれた境遇を受け入れる

 世の中には、運が良い人と悪い人がいます。そして世の中には立て続けに幸運に恵まれている人と、不運にばかり遭っている人がいます。

 なぜそういうことが起こるのかを、科学的、人間関係学的、心理学に合理的なことをちょっと述べたいと思います。

 人間には、もって生まれた環境っていうのがあるじゃないですか。どこそこの国や地域に生まれたとか、金持ちの家や貧乏人に家に生まれたとか、男に生まれた女に生まれた、虚弱体質に生まれた、丈夫に生まれたなどなど。


 どうも幸運な人、不運な人を観ていると、こういったもって生まれたもの。本人ではどうしようもないものへの対し方が、違っているようです。


 つまり、幸運な人は、どのような境遇に生まれようと、それを受け入れているが多くて、不運な人は、どのような境遇に生まれようと、それに対して、恨みや妬み、いじけの感情を持っているということです。


 持って生まれた境遇というものは、いくら努力をしても、どうしようもないものですから、受け入れるしかないはず。


 それを恨んでいじけても、何にもならない。むしろ、積極的に受け入れてしまったほうが、後々いいようなんですよ。どんな境遇の人でも、少なくとも、まだ生きているだけでも幸運くらいに思っていたほうが、いいようです。


なぜでしょう?


 答えはカンタン。いじけている人を見ている周囲の人が不快な気持ちになるからです。人間は快を求め、不快を嫌いますので、その人から離れていきます。


●幸運も不運も人が運んできてくれる

 宝クジなどは例外として、多くの場合幸運も不運も、人が運んでくるものです。人が離れるということは運が離れていくということです。

 離れていく人が、悪い人とかろくでもない人ならいいのですが、『類は友を呼ぶ』の法則で、離れていくのは、幸運を運んでくれる人。居残るのは、同じように世の中に恨みのある人や、いじけている人になる傾向が人というものにはあるようです。


 そして、まずます、運が悪くなっていく……


 幸運を呼ぶためには、不運なことがあっても、あるいは生まれた境遇など、どうしようもないことがあっても、それに対して、恨みや妬み、いじけるのではなく、「どうしようもないことは受け入れる」ということが、いかに大切であるかというのがお分かりいただけましたでしょうか?


 それに恨みや妬み、いじけて生きていくというのはつらいものです。むしろ、生まれた境遇やその他のことは、受け入れてしまったほうが、よほど楽な気持ちで生きていけるというものです。



●幸運・不運は必然か偶然か?

 では「どうしようもないことは受け入れる」ことができたとしても、受け入れたからって、幸運ばかりじゃないのが人生。やっぱり不運に見舞われてしまうことだってあります。


 運の良し悪しというのは、偶然によるところと、必然によるところがあるのですよ。


 宝くじに当たるとかって、イカサマでもしない限り偶然です。

 悪人だって、当たるときは当たるし、善人だって当たらないときは当たらない。こういう運・不運は本人ではどうしようもないことです。


 中には「偶然も必然である」という考え方もありますね。確かに、歴史や人の人生を振り返ってみれば、すべてハマるところにハマっているように思え、すべては必然とも思えるものです。

 実際、歴史や人生が必然であるか偶然であるのかは、神ならぬ人間にはわかりません。ただどちらにせよ

「偶然であろうが、必然であろうが、人間にはどうしようもないことなんですから、受け入れて前向きに生きたほうがお得だよ」

 とはいえると思います。


 例えば、交通事故に遭うのは不運なことですが、交通ルールを守るとか、注意深くすることで、交通事故に遭う確率は、減るはずです。

 交通事故というものは、ほんの数歩・数秒の違いで遭ってしまったり、助かったりするものですから、もし、朝出かけるのときの数歩・数秒の違いで人の運命というものは変わってしまうのかも知れません。


 それでも運悪く交通事故に遭ってしまったときは、その人がどう考えるかなのでしょうね。

 その答えは、それぞれでしょうから、わたしはどの答えが正しいというものを持っていません。

 そんなときは、自分の都合のいい方向へ、気が楽になる方向へ考えればいいのではないかなあと思います。



●あいさつって大切
 
 さて、これからが、本題。

 もって生まれたものではなくて、自分でなんとかできるかも知れないもの、後天的なもので、幸運を呼ぶ法則はあるか? ということなのですが、もちろんあります。


 それは、周囲との人間関係を良くすることです。


 運の良い人をよく観察してみると、やはり人に好かれていることが多いんですよ。

 逆に運の悪い人を観察していると、人間関係を作るのが下手や、人に嫌われている人が多いんです。

 人間関係を作るのが下手な人や人に嫌われている人の中には、人に感謝しない・人を認めないというのが多いんですけど、よくよく観察してみると、「あいさつ」ができないという人が多いんです。


「え? 大人なのに」と思われるかも知れませんが、あいさつは人間関係の基本中の基本。


 なのに、相手が「おはよう、きょうはいい天気だね」とあいさつをしてきても、なんだか気恥ずかしく、うつむいて、ちょっと会釈するだけ……、あるいは、恥ずかしくて、無視するカタチになってしまう……なんて人はいませんか?


 もしそういう人がいたら、かなり損をしています。

 この程度のことですが、ちゃんとあいさつができないだけで、これまで悪意も何も思っていなかった人も

「なんだコイツ……、こっちがあいさつをしているので無視かよ……」

 なんて、気を悪くしてしまいます。


 それが繰り返されると、だんだんと嫌われないまでにしても、疎遠になってきちゃいます。もしかしたら

「こっちからあいさつをしているのに、無視するってことは、あいつは、俺たちをバカにしているんだ」

 などと思われ、いじめの対象になる可能性さえあるんです。

 こんなことでいじめの対象になるのは、不運以外の何物でもありません。


 これって、大人も子どもあまり変わらないんですね。大人の方が、ちょっと目立たないだけで。

 ということですね。同じテーマで次回も続きます。


●まとめ
・自分も他人を認め、感謝する
・もって生まれたどうしようもないことは、いじけないで受け入れる。
・周囲との人間関係が、幸運を呼ぶので、まずはあいさつから。






FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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