そんなことをやって何になるの?
「そんなことをやって何になるの?」っていう人は多い。
ぼくは生まれてからいろいろな大人、友人、後輩にそういわれ続けてきた。
ぼくが漫画家の志したとき多くの人は
「お前なんかに成れるわけないだろバーカ」
と、いわれ続けたけど、それ以上に傷つく言葉は
「そんなことやって何になるの?」
であったよ。
問題は漫画家に成れる成れないなんてことじゃない。
何もしないことなんだ。
失敗しても、何か行動をすれば動いた分だけ風が起きる。
動いた分だけ経験が積める。
スポーツでも何でも、「絶対負けない方法」というのがあるんだよ。
それは絶対試合や勝負をしないこと。
そうすれば、一生負けなくてもすむ。
ただ、その人は一生勝てない。
一生学ぶことができないということでもある。
一生、自分がわからないということでもある。
彼らはいう。
「そんなことをやって何になるの?」
「負けるよりマシじゃない」
生まれてきて、何もしないで一生を終えるのなら、生まれてこなくても同じことだ。
生まれてこなかった方が良かったと。
ま、それは、その人その人の意見であろうよ。
反対はしない。
しかし、そんな人とぼくは付き合いたくはない。
どうせ生まれてきて死ぬのであれば、何かしたほうがいい。
それもどうせなら、人から「ありがとう」っていわれることをしたほうがいい。
人間社会の仕事って、ほとんどすべてが人様にお役に立てることばかりで、無用のことなどないに等しいんだから。
『FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)