自己啓発がうまくいかない理由 


なぜか自己啓発書を読んでもうまくいかない人が多い現実

 悩んでいる人の多くは、その悩みを解決したいがために、本屋に並んでいる『自己啓発書』を好んで読むようです。
  


 いわゆる【願望は実現する】とか【思ったとおりの自分になる】といった類いの本ですね。



 ところがぼくが見る限り、そういう本を読んで上手くいったという人を、ほとんどといっていいくらい見たことがない。



 むしろ、そういった本を読む前より、もっと状態が悪くなっているような人は、何人か知っています。



 なぜこのようなことになるのでしょうか?




●プラス思考が成功する人は、すでにプラス思考の人だけという皮肉

自己啓発書の多くが「プラス思考」「ポジティブシンキング」を強くすすめています。



ところがプラス思考がうまくいくのは、成功体験があるポジティブな習慣を元々持っている人で、普段からマイナス思考の習慣を持っている人には、ほとんど効果がないばかりか、むしろ逆効果になることがほとんど。



マイナス思考・ネガティブシンキングの習慣がある人は、過去、マイナス思考やネガティブな思考習慣の方がマシという経験があるから、マイナス思考が習慣化されており、そういう人にとってマイナス思考の方が安心できるのです。



その結果、マイナス思考が習慣化されている人は、プラス思考が長続きせず、かえってつらくなってしまうことも少なくありません。




●マイナス思考は心の癖である

不登校・ひきこもり・ニート』の人を見ていると、やっぱりマイナス思考の人が多いんですよ。当人だけじゃなくて、その親とかもマイナス思考の人が多かったりします。



そういう人に、支援者が無理やりプラス思考を押し付けて、拒否されるなんてこともあります。



なぜか?



プラス思考もマイナス思考も、 “心と脳の癖” なんです。



マイナス思考が癖になっている人に、強引に「プラス思考になりましょう!」なんて言っても、いきなりはできませんって。



また、こういった問題の支援者の中には、もともと『不登校・ひきこもり・ニート』などで傷ついた経験があり、その人も問題を抱えていながら、他の人を支援しようとする場合が多いんです。



そんな人の多くが、プラス思考の本などを読んで、 “自分自身を強引にプラス思考にして” 他の人を励まそうとする。



でもそういう場合、自分自身が本物ではありませんから、他に人に説いてもなんか空々しくなっちゃう。また、そうじゃなくても



「大丈夫だよ! あなたはきっとうまく行く!」



なんて励ますつもりで誰かが言ったとしても、心にマイナス思考が心に住み込んでいる人には「何いってんだコイツ、わたしの事なんか全然知らないくせに……」って思うもんです。



自己啓発もプラス思考も、すごくいいことなんですけど、心に傷をおってしまった人が、無理やりプラス思考にしようとしても、思ったようにいかず、かえって疲れてしまい



「やっぱりわたしはダメだ……」



と、より「ダメな自分」を自分自身に再確認させてしまう場合すらあるのです。



人間はプラス思考だけでも、マイナス思考だけでも生きづらくなってしまいます。



ぶっちゃけ、どっちの傾向が強くてもいいのです。



なぜなら、それがその人の個性なのですから。



ただ、物事を客観的に見ることができれば、それでいいんです。






FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝



第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』 


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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