被害者意識で得をすることはない

ときどき被害者意識がとても強い人というのがいますよね。

「わたしは悪くない」
「あの人のせいでわたしは被害を受けた」

中には被害者“意識”ではなく、“被害者そのもの”の方もいますが、しかしここでは、実際には、それほど、あるいはまったく被害を受けているわけではなく“被害者意識”が強い人について語ろうと思います。


まず、いい悪いは別にして被害者意識が強い人というのは、何かと損といえるでしょう。

その理由はいうまでもありません。いつも自分が被害を受けていると思っている人の心は、決して穏やかではないでしょう。

心が穏やかじゃないということは、決していいことではありません。

また、被害者意識の強い人の周囲の人たちにとってはどうでしょう?

何かあると、誰かのせいにしている人というのは、周囲の人にとっても決して気持ちのいい相手ではありません。

これは社会でいうと、クレーマーの人やモンスターペアレント(学校に理不尽な文句をいう親)、モンスターペイシェント(病院に理不尽な文句をいう患者)が学校や病院だけでなく周囲の人たちからどう思われているかを想像するとわかると思います。


被害者意識の強い人は、何としても相手の落ち度や問題点を探し出して、相手を攻撃します。


被害者意識の強い人が、訴えたいことは「わたしは悪くない。悪いのは●●」ということ。


そこにあるのは、自分を守りたいための“言い訳”であり、人格的な未熟さ、幼稚さです。


おもしろいことに、わたしが直接会った被害者意識が強い人の場合のみですが、誰かから被害を受けたと訴えるとき、不思議なことに、その人自身が、誰かから言われたことと、同じ言葉を使って、人を攻撃します。

おそらく心の中にある怒りを、加害者にぶつけているのでしょうね。


もし本当に被害を受けているなら、ちゃんと被害を訴えることは事態の改善のために必要なことで、決して悪いことでも人に嫌われることでもありません。

むしろ被害を訴え改善することで、自分にとっても周囲にとっても良いこととなるでしょう。

しかしそれが被害ではなく「被害者意識」であるとすると、誰も幸せになりません。

それどころか自分も含めて、すべての人を不幸にします。

でも、一番つらい思いをするのは被害者意識を持っているご本人でしょう。

なぜなら、被害者意識を持つためには、どこかに加害者が必要だからです。

そして加害者から、嫌なことをされていると、思い続ける必要があるからです。

これは「わたしが悪いんだ」という加害者意識も同じです。

このように、被害者意識や加害者意識というのは、誰も得をすることがない感情なのです。

もし読者の方が、過剰な被害者意識や加害者意識を持っているとしたら、一日も早くその意識から脱却するように、自分を見つめなおすべきでありましょう。








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