心と体の鍛え方


『心身一如』という言葉があります。


『心身一如』というのは、ココロとカラダはひとつであるという東洋の考え方です。


武道なら『剣禅一如』という言葉になります。



不登校・ひきこもり・ニート系の人ってね。


カラダもココロも弱い場合が多いんですよ。


カラダが病気になりますと、精神的にも『気弱』になりますし、精神的に疲れてくるとカラダの病気になりやすい。だから【心療内科】という科目があるのでしょうね。



現実としても、うつ病になった人は、頭痛がする、下痢や便秘、体がだるい、生理痛がひどい、肩が凝る、性欲がないなどなどまず身体の苦痛を訴えることからうつ病が発覚することが少なくありません。



カラダにしてもココロにしても、その能力を発揮させるためにはひとつの法則というのがあります。


スポーツをやったことがある人ならわかると思うんですがそれは次の言葉であらわすことができます。





力を出すためには、力を抜かなければならない。



力を抜くには、力がなくてはならない。



力をつけるには、鍛えなければならない。



肉体を鍛えるとき、必ず筋肉痛もともなうのと同じく



精神鍛錬にも痛みがともなうものである。



効果的に鍛えるには、効果的な休養と栄養の補給が必要である。



休養と栄養の補給を怠ると体は壊れる。



これは精神も同じである。



鍛えると称しての過剰な鍛錬をすると、肉体は壊れる。



精神も過剰に酷使すると壊れる。



壊れたり傷ついたら、休養・治療が必要である。



休養・治療をしてから、リハビリに入る。



もしココロやカラダが疲れたり傷ついたりしたときは



まず休養



そして治療・リハビリ



鍛錬はそれからである。




これは、肉体力、精神力、知力も同じなんです。


多くの人が失敗するのは、早く結果を出そうとして、無理な鍛錬をする場合や、筋肉痛を恐れて鍛錬から逃げてしまう場合ですね。
心と体の鍛え方




勉強をがんばろうとして、スケジュール表にみっちり予定を書いて、結局実行できないなんてことって、大抵の人なら経験があるじゃないですか。(笑)


ダイエットをしようとして、過激な食事制限をしようとしたりして挫折したりした経験もある人も多いはずです。


あるいはまったくあきらめてしまって、良くないと思われる習慣を続けてしまっていたりね。



どちらも良くないんです。



カラダもココロの鍛錬もね、『いい加減』『適当』にやり続けることですよ。



「武道の鍛錬は、薄紙を重ねていくことに似ている」



と、言われるんですけど、薄紙を一枚一枚積み重ねていって、一日二日だとあまりない変化も5年10年やっていると、とても分厚いものになるということなんですけどね。


これはあらゆることに共通することだと思いますよ。


結局これが、ココロとカラダの鍛え方の秘訣だったりしますね。




不登校・ひきこもり・ニートを考える FHN放送局』
巨椋修(おぐらおさむ)