うつの時代 躁の時代
巨椋修(おぐらおさむ)です。
昨夜ひさしぶりに飯田泰之氏と飲んだんですよ。
飯田さんってのは、経済学者で最近では朝のワイドショー「モーニングバード」でレギュラー出演をしているので知っている人も多いかも知れません。。
http://tvtopic.goo.ne.jp/cast/cid/215567/0/0/1.html
っていうか、このFHN放送局の動画にも何度か出演してくださっているからこのブログで知っている人もたくさんいることでしょう。
で、飯田さんといろいろ話していてつくづく思ったことがあるのです。
それは、いまの40代50代の人たち(ぼくの年代です)って、ホントに苦労知らずの時代に生まれ育ってきたのだなあってこと。
例えば、いまのおよそ39歳以下の人たちはは高校や大学の卒業時すでにバブル崩壊、平成不況、就職難民、リストラの時代でした。
対して40代、50代の人たちは生まれてからずっと不況しらずの高度成長期。
努力と根性があれば、何とかなると思っていた時代でした。
中卒や高校中退でも正社員で就職できた時代でもあります。
そして正社員になれば、年功序列で出世できたり、定期的に給料があがる時代でもありました。
いってみれば希望のある時代。
ところが、いまの30代以下の人たちは、そんな時代を生きてきたわけではありません。
どんなに努力しても報われないことが多々あることを知っており、経済的にも決して良い時代を過ごしてきたわけではありません。
高度成長期とバブル時代を生きてきた人たちと、絶望の時代、貧困の時代を生きてきた人とは多くの点で違いがあると思います。
いってみれば躁病の時代だったのが高度成長期、いまはうつ病の時代といってもいいかも知れません。
精神科医に聞くと、人間は「うつ」のときよりも、「躁」のときの方が危険だそうです。お金を浪費したり、衝動的に自殺したりね。
経済も躁状態であったがために、誰もバブルをとめることができずバブルは崩壊した。
しかしうつ状態も決して安全でもいい時代でもありません。
国も一個人も、そんなことをよく考えながら行動したほうが良いのかも知れませんね。