不登校をこじらせないために - おぐらおさむ（巨椋修）の不登校・ひきこもり・ニートを考える

●不登校自体は大した問題ではない

　２月２６日に映画『不登校の真実』のＤＶＤ化記念上映会があるので、それにちなんで不登校について書こうと思います。

　前にも書いたのですが、『「不登校に関する実態調査」〜平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書〜（概要版）』によると、15歳のときに不登校だった人が二十歳になったとき81・9％が進学・就業していることがわかっています。

　ということは、不登校になったことがある人の１８％ほどの人が、５年後若年無業者（ニートと失業者のこと）ということになるのですが、これもそんなに心配しなくてもいいと私は思っています。

　というのは、若年無業者になってしまった理由で一番多いのが『病気』です。

（http://www.garbagenews.net/archives/1881478.htmlより）

　病気なら仕方ないじゃないですか。

　また若い時代の一時期、あるいは若くなくてもいいのですが、人生の一時期、何もしないでぶらぶら生活するという期間があってもいいんじゃないでしょうか？

　こんなデータもあります。

（内閣府『平成25年版　子ども・若者白書』より）

　ひきこもりのキッカケですが、その順位は

１、職場になじめなかった
１、病気

２、就職活動がうまくいかなかった

３、不登校
３、人間関係がうまくいかなかった

４、大学になじめなかった

　さて、このデータをよく見ると・・・、病気と就職活動、不登校以外すべて『人間関係』なんですよね。

　もしかしたらここの『病気』の原因が人間関係である場合もあるかも知れません。『就職活動がうまくいかなかった』のも、自信がなくて面接のときにオドオドしてしまって失敗したのかも知れない。不登校の原因のトップも人間関係です。

●不登校経験者がこじらせてしまうのは、自信のなさと人間関係

　私が不登校について取材をしはじめたのは２０００年から。それからいろいろな不登校経験者と会ってきましたが、そのほとんどの人は問題もなく生活なさっています。

　私は仕事柄かなり顔が広いほうなのですが、私の知り合いの中では、むしろ不登校経験者じゃない人のほうが、何かと問題のある人が多いのが現実。

　だた・・・、不登校経験のあるなし関係なく、自分に自分がない人と、人とうまく付き合えない人はとても苦労しているようです。

　なぜかといいますと、大人になってしまえば、就業等の面接のときに有利不利はあるでしょうが、働き出したら不登校は関係ありません。

　むしろ大切になるのは、人間関係能力はもちろん、仕事の能力です。

　人間関係能力と仕事の能力は、本人の自信に直結します。仕事に自信がある人は仕事に関して強気に出れますし、また逆に実に柔軟に対処できます。

　人間関係能力が高い人というのは、人に好かれているという自信がある人のことでもありますが、人間関係能力がが低い人というのは、人に嫌われている人ではなく、自分で「私は人付き合いが苦手」「私は人に嫌われているに違いない」と思い込んでいる人なんですよ。どういうことかというと、自分で人間関係能力が低いと思っている人って、かなりの割合で自爆にして自縛している人です。

　その自爆と自縛から逃れるには・・・、ぼくが思うにはなんですけど、バイトとかをして必要最低限でもいいからお金を稼ぐといいと思うんですよ。

　時給７００円でも全然いいから自分でお金を稼ぐことね。困ったことに毒親とかが、バイトじゃダメとか、パートじゃダメとかいうことがあるんですけど、そんな毒親は無視していいです。

　とにかく失敗してもいいから、どんどん経験すること！　

　ま、なんにしても不登校なんて大したことないですよ。

　ということで宣伝！

「不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか?」
原作・監督：巨椋修

出演：西凜太朗、仁藤優子ほか
主題歌：「命はじまり」／花房真優(Blood Orange Records)
BMXR-8011 3,800円（税抜）

※入場条件：当日会場にお越し頂き、受け付けにてDVD「不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか?」（３８００円）をお買い求めください。
＊限定30名様までのご入場とさせて頂きます。先着順にてご入場となります。

2017年2月24日発売(Amazonなどで予約受付中)
＆全国のTSUTAYA全店にてレンタル開始！
発売元：Mach Visual/株式会社エクセレックス
販売元：株式会社MPDビーエムドットスリー

富山県ＰＴＡ連合会/富山県精神障害者社会復帰施設連絡協議会/（財）富山ＹＭＣＡ/日本映画監督新人協会・推薦作品

【上映イベント開催決定！】

2017年2月26日（日）15:00
会場：国映株式会社 TCC試写室
　http://www.kokuei-tcc.co.jp/

住所：東京都中央区銀座8丁目3番先高速道路ビル102号

内容：DVD「不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか?」発売記念上映会
巨椋修・織原りょう子・若木萌サイン会

特典：「不登校の真実」ポスター
サイン会：上映会終了後、会場ロビーにてサイン会を実施します。DVD表紙、特典ポスター、いずれかお好きな方をご指定頂き、巨椋修監督・織原りょう子・若木萌３名のサインをさせて頂きます。

　ってことで、来れる人はきてくださいませ！

巨椋修（おぐらおさむ）拝

わたし（巨椋修（おぐらおさむ））が監督した映画『不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? 』ＤＶＤになりました。
精神科医や不登校に携わる皆さんにインタビューをしており、問題解決のヒントになれば幸いです。
『ＴＳＵＴＡＹＡ』のドキュメンタリーコーナーにも置かれておりますのでご覧になってください。
不登校の真実〜学校に行かないことは悪いことですか? [DVD]
出版社/メーカー: グラッソ(GRASSOC)
発売日: 2017/02/24
メディア: DVD
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