パソコンと携帯とゲームが不登校・ひきこもり・ニートを激増させた!

●パソコンと携帯とゲームが不登校・ひきこもり・ニートを激増させた!
 

フリーター,ひきこもり,ニートという言葉がふくまれる記事の数
http://www.hkg.ac.jp/~sawada/kouen/nefr/nf.htmより引用)


 不登校・ひきこもり・ニートが劇的に増えてきたのは90年代の終わりくらいかのはじめから2000年代です。


 原因はいろいろありますが、この時期の日本にこれまでになかった変化が起きたのではと考えることができます。


 バブル崩壊後の不景気が深刻になってきたことや、ストレス社会が一層深刻となったことなどは、確実に不登校・ひきこもり・ニートの激増と関係性があります。不景気であるため職業の求人が減り、多くの人が望む仕事ができない。求人は減っている分、働いている人はこれまで以上の仕事量が求められる。リストラ、倒産の危機にいつもさらされる。当然過労やストレスはたまる一方。


 大人社会の影響は鏡のように子ども社会にも反映され、子どもたちも大きなストレスや過労にさらされる。


 それは社会や生活が絶えられないほど苦しくつらいものになってきたこと。たまたまそんな時代性に傷つけられてしまった人が犠牲になってしまったと考えられます。


 そして90年代の終わりくらいかのはじめから2000年代に日本人に劇的な変化をもたらしたものがあります。


 それは携帯電話とパソコン。それにゲーム。



 これが不登校・ひきこもり・ニートとどう関係があるのか?


 それは部屋にいながら外と繋がれることが可能になったということ!


 例えば私などはオタクファースト世代ですが、90年代前半以前のオタクは大変でした。ちょっとした情報を得るにも、自ら古本屋を歩き回ったり、同好の士を文通などをし、たまに出かけていって喫茶店などで趣味の話しの情報交換をしたりして、足を使わないといけなかったのです。


 それがパソコンの登場で、出歩かなくても、人と会わなくても情報が手に入る。意見の交換もできる。ゲームで対戦や交流もできるようになった。


 ある意味、部屋の中にいても、ちょっとした新しい体験的なことや、刺激的なこともできる。エロ画像やアダルトビデオもパソコンで無料で観ることができる。


 ちなみに「そんなのリアルじゃないから、だからいまの若いヤツは」というのはオカド違い。エロ本もレンタルエロビデオもそういう意味じゃあリアルじゃないし(笑)。


 もし現在にパソコン・携帯が家庭に普及していなければ、不登校・ひきこもり・ニートはこれほど増えなかったと思います。


「じゃあ不登校・ひきこもり・ニートから、ネットや携帯を取り上げればいい」というのは、あまりにも短絡的。


 それは「ひきこもりは働いていないんだから、働かざる者食うべからずで食事も与えなければいいのだ。そうすれば勝手に働き出すに違いない」という暴論と一緒で、事態は悪い方向にしか行きません。


 家族や周囲の人がじゃあどうすればいいのかというと、覚悟を決めることです。




覚悟のススメと好奇心のススメ

 この子この人が、もうこのまま一生学校にも行かず働かないかも知れないという覚悟。


 そのためには、できることはできるだけする。しかしできないことはできないという覚悟。


 不登校・ひきこもり・ニートの子どもは、あまり親の言うことを聞きません。しかし信頼できる同年代か少し上の年代の人には心を許す傾向があります。


 ですからそういう人に(不登校・ひきこもり・ニートをやめろと説得してくれというのではなく)相談相手になってくれと頼むのが一番かも知れません。


 もし不登校・ひきこもり・ニート本人がそこから脱却できずに悩んでいるなら、ネットや電話等で相談しまくるか、あるいは自分が何に興味があるのかを考え、おっかなビックリ小さな冒険をするのをオススメします。


 人間は元々ひきこもり的性格で、でも好奇心があるからいまのように進化し、文明を作ってきたのですから。




FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)