<ひきこもり>「7年以上」最多の35%
毎日新聞に次のような記事がありました。
<ひきこもり>「7年以上」最多の35% 前回調査の2倍に
毎日新聞 9月7日(水)13時8分配信
◇内閣府調査 人数は10年調査から減少しているが…
仕事や学校に行かず、6カ月以上にわたり、家族以外とほとんど交流せずに自宅にいる15〜39歳の「ひきこもり」の人が、全国で推計54万1000人に上るとの調査結果が7日、内閣府から公表された。内閣府の今回の調査では、ひきこもりの人の数は、前回の2010年の調査に比べて減っていた。
しかし、専門家によれば、ひきこもりは現在、長期化、高年齢化しているという。一方、調査対象は15〜39歳に限定されており、40歳以上を含む、ひきこもりの全体像が明らかにはなっていない。対象を広げ、実態を把握する取り組みが求められる。
ひきこもりの期間は、前回調査では「1〜3年」が最も多く30.5%だったが、今回は「7年以上」が最も多く約35%を占めており、前回調査の約17%の2倍に上っている。また年齢別では前回、最多だった35〜39歳(23.7%)の世代の人たちが今回の調査では対象からはずれており、この世代の人たちがそのままひきこもっている可能性もある。
ひきこもったまま高年齢化すると、自分の収入がなく、親の年金などに頼って生活していた人が、親亡き後、たちまち生活に困窮することもある。生活保護などの公的支援が必要になる可能性もあり、社会全体で、取り組まなければならない課題を含んでいる。【野田武】
そうなのです。
いま、ひきこもりは若者の問題はもちろん、高齢化、40歳以上で長期化しているひきこもりが大きな問題となっています。
島根県が2014年3月に公表した「ひきこもり等に関する実態調査報告書」では、40歳以上の高齢者が占める割合は全体の52%とひきこもりの半数が40歳以上という県もあるくらいです。
東京都が行っている引きこもり電話相談の対象者は、「6人に1人以上」が40代だといいます。
今回の調査ではひきこもりは推計54万1000人とありますが、他の推定では40歳以上のひきこもりは全国で100万人以上いるのではないかという説もあり、同時に彼らを世話している親御さんの高齢化という問題もまたあります。
これまでひきこもりの世話をしていた親が定年となり、年金暮らし、さらに高齢化で介護される側になってきているのです。
ひきこもりの高齢化は実に深刻な問題であり、もしその数が100万人前後もいるとしたら・・・
国や行政は、ひきこもりの問題に決して熱心ではありませんでしたが、いまこのままで放っておくと大変な問題となるに違いありません。
残された時間はそう長くないのです。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)
巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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