小学生の暴力行為が過去最高だそうな・・・
文科省の発表によりますと、小学生の暴力行為が過去最多となったそうです。
朝日新聞に載っていたグラフによると、以下のようになっています。
(引用;朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20150916003458.html)
このグラフによると、中学高校生の暴力行為は減っていて、小学生は増加しています。
文科省によると「文科省は、繰り返し暴力をふるう子や感情のコントロールができない子が増えていると分析。貧困などの課題を抱える家庭が増え、小学校入学前に言葉で意思を伝えさせるなどの家庭教育が十分でないケースが目立つ」
さらに「加害者数を学年別にみると、小6は前年度より減ったが、小1は5年前の2倍以上に増えた」
(引用;朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/ASH99560BH99UTIL02G.html)
とのこと。
ここらへんに、小学生の暴力行為が増えているキーがありそうですね。「繰り返し暴力をふるう子や感情のコントロールができない子が増えている」ということは、子どもがそれだけストレスを抱えているということかもしれません。
しかも、思春期入り口の小学6年生の暴力行為は減っているけれど、小学1年生の暴力行為は増えている。
それは、貧困問題を抱える家庭で、小学校入学前に言葉で意思を伝えさせるなどの家庭教育が十分でないケースが目立つと書かれています。
これは「貧しいから塾などに行かせ教育を与えることができないから、暴力行為が増えている」とか「そうはいっても、いまの日本は昔の日本より豊かなはずだ」というのとは全然違います。
もっと、根本的な、子どもも大人も含めた「心と、日々の生活の問題」だと思うのです、
「小学校入学前に言葉で意思を伝えさせるなどの家庭教育が十分でない」これはどういうことかというと、人間というのは、言葉で意思を伝えあうことで文化文明を発達させ、人間関係を構築していきた生き物です。
それがうまくできず、自分の要求を「怒鳴る」「物を壊す」「殴ったり蹴ったりする」ことで、自分の要求することを求めるというのは、言い方は悪いですが、地獄の亡者のような、暴力の世界の住人がやることです。
これ、子どもだけのことではありませんよね。文明国なんて威張っていて、武力や経済力で弱い国を屈服させようとする国や、「怒鳴る」「物を壊す」「殴ったり蹴ったりする」ことで、自分の要求することを求めるという大人の人なんて、結構いると思います。
子どもは大人の鏡といいます。小学生の暴力行為が増えているということは、大人達が多くのストレスや不安を抱え、その影響が子どもたちに現れているのではないでしょうか?
そして自分の思いや要求を暴力でしか、伝えられない子どもたちはこのままだと、生きづらさを抱えてしまうようになるのではないでしょうか?
小学生の暴力を減らしたいのなら、まず大人たちの生活や考え方を変える必要があると、私は切に思います。