第8回ろくでなし社会学 自殺の原因と動機とは?


● 自殺は春〜夏に多く秋〜冬は少ない
 あまり知られていないかも知れませんが、春は自殺がもっとも多い季節なのです。そのため、内閣府では、自殺が急増する3月を自殺対策強化月間としています。

 ではなぜ春になると自殺は増えるのでしょうか?一つの理由として、この季節は出会いと別れの季節。仲がいい人と別れたり、新たな人と出会ったり、社会人も知らない部署に変わったりする季節です。

 春は年度末、年度はじまりで、 契約社員派遣社員、アルバイトなどもこの季節は突如、契約を打ち切られることが多かったりもします。

 さらに倒産や失業が多いのもこの季節。自殺と景気は大変深いつながりがありますから、景気が悪いというのは、ある意味殺人的な行為と言えるかも知れません。

 また春夏な暖かくて行動しやすいため、うつなどに悩んでいる人も、自殺をいうことに対して行動しやすいのかも知れません。

 逆に秋冬は寒く、体を動かくのが億劫であり、自殺が少ない12月や1月は、クリスマスや新年など、おめでたく悲壮感が少ないということも関係しているのかも知れません。

 秋冬という陰鬱とした季節なのに、自殺にまでおいこまれにくいという一見矛盾しているような季節。

 しかしうつ病の人が自殺の危険にさらされるのは、本当に落ち込んで、動けないでいるときではなく、多少元気になり、行動ができるようになったときだといいます。

 そういった意味でも、秋冬は自殺が少ないのかも知れません。


●自殺の原因と動機とは?

 警察庁の調べによると、自殺の原因・動機として「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」「勤務問題」などが主な原因。

 ただし、自殺する人の動機や原因は一つではなく、これらの原因が複数重なっている場合がほとんどといわれています。

 そして自殺原因で一番多いのが「健康問題」なのですが、その中でもっとも多いのが「うつ病

うつ病」が動機や原因で自殺する人は「身体の病気」が動機や原因で自殺する人の2〜3倍と、圧倒的に多いのが現実です。

 前述したように、春に自殺が多いのは、上記にあげた出会いや別れ、年度末や年度はじまりの不安感に加えて、春という季節の変わり目で自律神経に変調をきたしたり、冬の間、寒くて元気がなくなっていたうつ病の人が、暖かくなって、動ける元気が出て、そのために自殺をしてしまうということもあるのです。

 うつ病の人に自殺の危険が起こるときは、うつ症状が悪くて、動く元気がなくなったときではなく、治りかけたり、元気が出たときに自殺を実行してしまうということがあるのです。

●1人で悩まないで

 もし、あなたが自殺について考えてしまったりする場合は、1人で悩まずに精神科や心療内科にいって相談をしてみることをオススメします。

 また、他にもいろいろな相談機関がありますので、そういったところに電話をかけて相談をしてみてください。

 その一つとして[ http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/ikirusasaeru/index.html:title=「自殺予防総合対策センター」の「都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧」]のアドレスを貼り付けておきます。
 http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/ikirusasaeru/index.html



● まとめ
・ 自殺と景気は関係があります。
・ 自殺と原因でもっとも多いのがうつ病です。
・ どうか1人で悩まないでください。






FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝



第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』 


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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