長崎女子同級生殺人事件について思う


16歳の少女が同級生を殺すという事件が起こりました。友だちの首や手首を切断するというショッキングなものです。


報道によると、この加害少女は、以前から問題行動があり、小学校時代には給食の味噌汁に塩素系の洗剤を混ぜたり、小動物を殺して解剖したりしていたそうです。

また、父親を金属バットで殴ったりしたこともあったようです。


猟奇殺人を犯す人の共通点として、子ども時代に小動物を虐待したり、解剖したりすることがありますが、今回もそうであったようです。

例をあげれば、神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗も、小動物を殺したりしています。


また加害少女は、今年高校に進学していますが、登校日数はわずかに3日。


つまり不登校生徒でした。


加害少女の生い立ちは、名家の生まれであり、母親が昨年の秋に病死。

父親は直後といっていい今年の春に再婚しています。


多くの識者が、現時点でこの母親の死と、父親の再婚が事件の“原因”と言う人もいますが、わたし個人の考えですと、母親の死と、父親の再婚が原因であるとは思えません。

せいぜい遠い引き金程度ではないかと思います。

なぜなら、父親を金属バットで殴ったのは、再婚後のようですが、動物虐待や解体、給食への異物混入など、母親の死の前、父親の再婚の前から、すでにいくつかの問題行動を起こしていることから、“母親の死と、父親の再婚が原因”であるとは思えません。


ちょっと気になるのが、加害少女の両親が、大変教育熱心であった報道されていること。

加害者父親は高校でPTAの役員を務めていたり、亡くなった加害者の母親は、スポーツ団体の長崎県トップや、佐世保の教育委員を歴任していたといいますから、子どもとしては、それなりにプレッシャーがあったのかも知れません。

少女自身も成績優秀。あるスポーツで親子で国体出場、美術では版画部門で県知事賞を受賞と、相当に多才であったとのこと。


教育熱心であることは悪いことではありませんが、もしかしたら(あくまでもしかしたら・・・ですが)加害少女は、両親の期待に答えようと、一生懸命“良い子”を演じてきたのかも知れません。


父親はそれほど教育熱心と言われながら、高校に入った加害少女に一人暮らしを許しています。

9月に海外留学を予定しているため、一人暮らしに慣れされるという理由だそうですが、父親は再婚、そして金属バットで殴られた後に一人暮らしをさせているわけで、どうも本当に“教育熱心”であるのか? というところではいささかクエッションマークを付けたくなります。


また、教育熱心な親というのは、ときとして「子どものため」と思いながらも、方向性が間違ってしまったり、あるいは本当のところは「子どものため」ではなく、「自分の虚栄心や自分の見栄のため」であることが少なくありません。

この加害少女の両親がそうであったかどうかは、まったく不明ですが、こういった少年少女が起こす猟奇事件の裏側に、ときどきそういったことがあるため、ついそんなことを想像してしまいました。


最後になりましたが、亡くなられた被害少女のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


合掌。




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巨椋修(おぐらおさむ)


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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。

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