不登校生徒の追跡調査結果

産経ニュースに、平成18年度に不登校のまま中学を卒業した人の追跡調査をした記事がありましたので、わかりやすくまとめてしました。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140709/edc14070919190006-n1.htm


文部科学省は9日、平成18年度に不登校のまま中学を卒業した人を対象にした追跡調査を発表した。


・対象者約4万1千人のうち約1600人が回答。


・20歳時で19・0%が大学に進学している。


・13年前の前回調査の6・6%に比べ大きく改善したが、同世代の大学進学率の平均が約5割であることと比べると著しく低く、文科省では近く専門家会議を設置、支援策を検討する。


・回答者の20歳時の就学状況は大学のほか専門学校・各種学校14・9%(前回8・0%)


定時制通信制などを含む高校9・0%(前回6・5%)


・短大3・6%(同1・9%)−などで、いずれも前回調査を上回った。


・就学はせず就業している人は34・5%(同53・7%)


・就学しながら就業をしている人は19・6%(同9・3%)


就学も就業もしていない人は18・1%(同22・8%)

『就学も就業もしていない人は18・1%』とありますから、学校や仕事をしている人は8割ほどいるようですね。

現在、不登校で心配している人は、少し安心してもいいかも知れません。

ただ若者人口全体をみれば、学校にも仕事にも行っていないニートは、2.3%ほどですから、不登校経験者がニートになりやすいというのは、間違いありません。


 不登校だった当時の理由(複数回答)

・「無気力でなんとなく」が最も多く43・6%


・「ぼんやりとした不安」が42・9%


・「いじめなど人間関係」40・6%




つまり、無気力、不安、いじめが不登校の三大原因ということでありましょう。

ではなぜ無気力で不安に陥るのか?

原因はさまざまでしょうが、不登校生徒の性格や、あるいは生育歴などにも関係がありそうです。

また、無気力で不安を抱えている人は、いじめの対象になりやすいのかも知れません。


不登校のきっかけ

・「友人との関係」が52・9%


・「生活の乱れ」34・2%


・「勉強が分からない」31・2%




「友人との関係」というのは、はやり対人関係が苦手というか、うまくやるのが難しいということかも知れませんね。また、いじめとの関係もありそうです。


「生活の乱れ」は、朝起きられない。ちゃんと食事を摂っていないということなどでしょう。


「勉強がわからない」というのは、勉強のやり方や楽しさがわからなかったり、教えられていないとか、「無気力」などとも関係がありそうです。


また、調査を受けた人たちの現在の心境はさまざまであるようです。


これらの調査から、解決策、対処策方なども見出すことができそうですね。

ただ、この調査は、不登校だった対象者の約4%しか回答していないとのこと。回答していない人の中には、「回答したくない」=「あまりうまく行っていない」という人も多くいるのかも知れません。

だとすると、事態はこの結果より悪い・・・かも知れません。これはあくまで想像ですが・・・






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