休日は自殺が少ない
昔から、春は自殺が多いという統計がでていて、3月〜5月に自殺が多く、真夏や年末年始は少ないいうことは知っていましたが、このたび内閣府と厚生労働省の調査で、自殺がもっとも多い日が3月1日。
もっとも少ない日が12月30日ということがわかりました。
ただし、この調査は04年〜08年までの調査結果です。
以下、毎日新聞の記事を参考に。
<自殺>最も多い日は3月1日 内閣府と厚労省分析3月31日 毎日新聞]
日別の平均自殺者数(04〜08年の平均、単位・人)
自殺者が最も多い日は3月1日の138人(04〜08年の平均)で、最も少ない12月30日(55.2人)の2.5倍に達することが、過去の自殺のデータを用いた内閣府と厚生労働省の分析で分かった。曜日別では月曜が最も多いことなども判明。分析結果は両府省のホームページで公開し、今後の自殺対策に生かす。
内閣府が警察庁の自殺統計データ(09年分など)を、厚労省が人口動態統計調査(04〜08年)を集計し、さまざまな分析をした。
日別の平均自殺者数で2番目に多いのは4月1日の121.4人で、6月1日の118.6人が続く。ワースト10はすべて1日か末日だった。
一方、12月30日に次いで少ないのは12月31日の57人と、12月29日の58人。少ない日は年末年始と旧盆に集中していた。
厚労省は「多い日は生活の変わり目であること、少ない日は企業などが休みで活動が低下していることが、それぞれ影響しているのではないか」とみる。
月別の1日当たり平均(04〜08年)では3月が最多の91人で、最少は12月の72.9人。曜日別の平均(同)は月曜が92.8人で最多、最少は土曜の70・7人だった。
07〜09年の3月に自殺した計8995人でみると、男女比は72対28で、40〜60代男性が42%を占めた。また、09年の自殺者データで、有職者は3月が最多だが、無職の人では主婦が4月、失業者は5月が最多だった。
このほか、閣僚が自殺して報道された後に自殺者が増えた事例があったことなども明らかになった。【佐藤浩】
日別の平均自殺者数(04〜08年の平均、単位・人)
◆自殺者の多い日
(1)3月1日 138.0
(2)4月1日 121.4
(3)6月1日 118.6
(4)5月31日 115.6
(5)11月1日 114.0
◆自殺者の少ない日
(1)12月30日 55.2
(2)12月31日 57.0
(3)12月29日 58.0
(4)8月12日 58.8
1月2日 58.8
つまり、自殺は春に多く、年末年始やお盆といった休日には少なくなるということです。
また、月の末日と1日に多く、曜日別だと、土曜日に少なく月曜日に多いとのこと。
わかりやすくまとめてみれば、春や月末、月はじめ、週のはじまりである月曜日といったときに人は自殺したくなり、のんびりとしたお休みのときは、死にたくなる気が少なくなるということのようです。
つまり、ストレスが多いときに自殺が増え、のんびりしているときは自殺が減るということでもあり、ストレスへの付き合い方を研究していけば、自殺予防につながるような気がします。
3〜5月は自殺が多いシーズン。もし死にたくなったら、一人で悩まずに、相談機関にお話ししてみてください。
FHN放送局代表
巨椋修(おぐらおさむ)