佐村河内氏の嘘や虚言癖について
先日の記事『千葉柏市連続通り魔事件の容疑者について』で、容疑者について
【虚栄心】【虚言癖】の持ち主というのは、すぐにバレる嘘をついてでも【人から認められたい】【認めて欲しい】という願望があるのです。
すぐにバレてもいいから、嘘や見栄を張るのかというのは、本人の精神年齢は幼児とあまり代わらないということであり、未熟ということでもあります。
ということを書きました。
そして「全聾(ぜんろう=まったく耳が聴こえない)の作曲家」「現代のベートーベン」と言われていた佐村河内守氏の嘘が続々とバレており、本日ご本人による記者会見がありました。
この記者会見の内容も、どこまでが本当であるかはよくわかりませんが、一度信用を失ってしまうと、それを取り戻すのはかなり大変です。
中には「お金を失っても取り戻すことができるが、信用を失うとはすべてを失うことだ」とまで言う人がいるくらいです。
さて、不登校・ひきこもり・ニートの周辺事態には、この嘘というものがあります。
不登校・ひきこもり・ニートの中には、病的に嘘をついてしまう人がいたりもするのです。
いわゆる演技性パーソナリティ障害とか境界性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害の人は、よく嘘をつくと言われています。これらの障害を持っている不登校・ひきこもり・ニートの人は少なくありません。
虚言症についてネットで調べてみると『木村こころのクリニック』というブログに次のような記事が書いてありました。
DSMIVの診断基準では、
1、自分が注目の的になっていなければ楽しくない。
2、他人との交流はしんばしば不適切なほど、性的に誘惑的または挑発的な行動によって特徴づけられる。
3、浅薄で素早く変化する感情表現
4、自分への関心を引くための様々な努力
5、印象的だけれど、内容に証拠のない被害者的事実の話
6、誇張した情緒表現
7、被暗示的・他人や環境の影響を得やすい
8、対人関係の障害に気がつかない。
背景には、
1、見捨てられ不安
2、理想化とこきおろしに特徴つけられる不安定な対人関係
3、怒りの防御の困難ー周囲を振り回していることには気がつかない
報道から察するにもしからしたら、全聾(ぜんろう)の作曲家と嘘をついてきた佐村河内氏の内的心理には、上記のようなものがあるのかも知れません。
わたし自身、虚言癖がある人を何人か知っていますが、かなりの部分で上記の文章に合う人たちばかりです。
そして、次々にトラブルを起こしたり、信用や友だちを無くしていく人が多いようですね。
嘘というのは、虚栄心や自己顕示欲、名誉欲、金銭欲のためにつく場合が多いのです。
虚栄心が強いということは、劣等感が強いということ。
自己顕示欲が強いということは、誰かに認めて欲しいという気持ちが強いということ。
名誉欲や金銭欲のための嘘というのは、いまの自分が持っている名誉や金銭では満足できず、人をだましてでも、もっと欲しいということです。
嘘をよくつく人に中には、自分でも嘘をついていると自覚していないという場合もあります。これは、周囲や自分の言葉や行動をゆがんで解釈してしまうため、嘘を嘘だと感じなくなってしまうのです。
虚言癖や虚言症というほど、嘘をついてしまう人はなぜ出てくるかといいますと、幼少期や少年期に、母親との信頼関係がうまくいかないことが原因ではないかという説があります。
幼少期や少年期に、母親から振り向いてほしいがために嘘をつくようになるという説ですが、これはあくまで仮説。友だちに振り向いてほしいとかもあるでしょうし、まだ正確なところはわかっていません。
原因はなんであるにせよ、嘘をよくつく人ほど、人から尊敬されたいとか、大切にされたいと思っているようです。
しかし、嘘がバレたときに尊敬されなくなり、友だちも失ってしまうことが多いのも事実。
ただ、人間という生き物は高度な社会性を持った生き物なので、まったく嘘をつかないで生活するというもの、それはそれで生き苦しいものなのです。
ですので、普段から嘘がつけないようなマジメな人は、うつ病になりやすいとも言われています。
また、統合失調症やアスペルガー障害は嘘がつけない病気といわれています。そのため、言わなくてもいいことを言ってしまって、人を傷つけ人間関係を壊してしまったり、お世辞を言えなくて、生きづらくなってしまうこともあります。
嘘をつくことはオススメするようなことではないのですが、人間関係、コミュニケーションのためや、自分を多少生きやすくするためや、多少の見栄のためくらいなら、そんなに悪いことでもないでしょう。
まあ、生まれてから一度も嘘などつかないでうまく生きてこられたのは、わたしくらいなものでしょうから。
(すいません! いま嘘つきました! 許してください! 許してください! 許してください!)
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)