一言足りない人は一言多い
一言足りない人は一言多い
by巨椋修(おぐらおさむ)
一言足りなくて、人とうまくいかないという人って、逆に一言多くて人とうまくいかないものなんです。
つまりはコミュニケーションが下手な人ってこと。
一言足りない人って、どんな言葉が足りないのでしょうね?
それは、【ちょっとした】【ささいな】【当たり前な】言葉が足りないのではないでしょうか?
それってどんなこと?
例えばそれは【あいさつ】であったり【感謝の言葉】であったりするのではないでしょうか?
一言足りない人って、そんな【当たり前】な言葉に対して、緊張してしまったり、考えすぎてしまったり、あるいは恥ずかしがったりして、その一言がいえないんじゃないでしょうか?
一言多い人っていう人も、やっぱりコミュニケーションが下手な人なんです。
タレントで毒舌とか本音トークとかで人気の人がいて、その真似をする人がいるけど、公衆の前で毒舌とか本音トークをするっていうのは、もう話術の達人とか、ものすごく繊細で、頭が良くて、気配りの利く人じゃないと、まず失敗します。
だから一言多くて人間関係を壊してしまう人って、相手のことをあまり思いやっていない人なんです。
人間って言葉で意思を伝え合う生き物なんですね。脳で思ったことを【言葉】というものに変換して、人とコミュニケーションしているわけです。
そして言葉にしたその【言葉】が相手にその人の考えとして伝わるわけ。
だから下手をすれば、その言葉で相手を傷つけてしまうことになります。
相手を傷つける言葉をいうから「一言多い」となって人間関係が壊れるんです。
あと、一言多い人って、普段から「でも……」とか「だって……」といった否定的な言葉をよく使う人に多いようですよ。
相手の言葉を肯定的にとらえずに、いつも否定的にとらえていると、どうしても否定的な言葉が口から出やすくなります。
じゃあなんで相手の言葉を否定的にとらえがちになっているかというと、まず自分に対して否定的であると、相手の言葉にも否定的になりがちなんです。
例えば、自分がほめられていたとしても、自分に対して否定的な人は、その言葉を素直に受け取りにくいのです。
つまりほめられても、「この人は自分をバカにしている」とか「自分がほめられるはずがない」と、自己否定から相手の言葉すらも否定してしまうようになります。
そんな状態では、やはり人間関係、他者とのコミュニケーションなどうまくいかないのは当たり前とすらいえます。
もし、「自分は一言足りない」「一言多い」と思って悩んでいるとすれば、まず自分に対して肯定的になることです。
まず、自分のことを好きになることが、一言足りない一言多いという状態から抜け出る方法といえるでしょう。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)