女子不登校・ひきこもりと性風俗

二日ほど前、NHKの番組で『狙われる 軽度の知的障害の女性』という特集をしていました。

知的障害といってもいろいろなランクがあり、軽度の人の中には、知的障害との認定を受けていないような人も多いのではないでしょうか?

そして、いわゆる『性風俗』に従事している女性の中には、相当数の障害と認められていない女性がいるかも知れません。

わたしの実感でも、不登校やひきこもり経験のある女性が社会に出て、うまく行かず性風俗で働いている人は多いと感じています。

もっといえば、「不登校経験のある男性はひきこもりになる率が高く、女性の場合性風俗に行く場合が多いのでは?」と、思うことがあります。

もっとも、ちゃんと調べたわけではありませんので、実態はわかりません。ただ、そういうパターンを多く見てきたということはいえます。

知的障害ではありませんが、荻上チキさんの著書『彼女たちの売春(ワリキリ)』によると、ワリキリ(表の性風俗ではなく出会い系などの売春)をする女性100人を調べた結果、精神疾患もしくは自傷経験があるワリキリ女性は47%もいるとのことです。

この本によると、精神疾患を抱えているため、お客とのコミュニケーションがうまく行かなかったりストレスを抱えてしまうため、売春という仕事に就く人も多いといいます。

また、ワリキリの場合、8割以上が高卒以下の学歴で、貧困問題とも密接な関係にあること。
3割以上の女性が、DVを経験しているといいます。

つまりはいろいろな生きづらさを抱えている場合であることが多そうです。


わたし個人は、いちがいに風俗産業を否定する気はありません。

しかしながら、知的・精神的な障害を抱えた女性たちが搾取されたり、騙されたりするのは許されることではありません。

もし、そういった女性から搾取などから守るためには、周囲のサポートはもちろん、知的障害や精神障害への理解が必要であると思います。




FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)